K-POPアイドルの間で一番人気のスポーツはサッカー。格闘技の人気も高いのですが、アイドル本人がそれに手を出したら、本業がおろそかになっちゃいます。
たとえば、去る9月12日、ソウルで開催された「レボリューション2」に出場したテホンの場合がそう。9人組みアイドルユニット、ZE:A(ジア)のメンバーである彼は、その試合で負傷し、翌日、日本で開催予定だったファンミーティングに参加できませんでした。
このときの対戦相手、田中大作選手が本当にいい人! 試合後に、
「ZE:Aのイベント、楽しみにしてたみなさん、すみません。(彼は)アイドルながら鼻を骨折し、血だらけになっても最後まで逃げずに俺と真っ向勝負した男です。テホンのあきらめない気持ちを讃えたいと思います‼ イベント楽しみにしてたファンの方には申し訳ありませんが、試合をがんばったテホンを褒めてあげてほしいです」
とコメントし、最後までファイティングスピリットを失わなかったテホンを称賛しています。戦いの後のノーサイドっていいですよね!
出場は本人の意思によるとのことですが、問題は事務所が誰も彼を止めなかった点です。13日のファンミは、7月の段階で発表され、彼の出場の発表が8月。つまり、試合(しかもデビュー戦!)の翌日、彼は飛行機に乗って日本(大阪)に行き、イベントをやろうとしていたのです。対戦相手が「デビュー戦のアイドルが、格闘技なめんなよ」と思っても仕方ありません(田中選手はそんな人ではありませんよ!)。実際、テホンはそれができなかったわけですから。
誰もテホンを止められなかった理由、それは事務所とZE:Aの関係が悪化にあるということが後になってわかります。
韓流のお家芸:事務所vsアイドル
翌日、テホンと、事前に不参加のアナウンスがあったもう1名を除く7人で大阪に現れたZE:A。その表情は暗く、ファンミもドタキャン。代わりに、急遽、メンバーによる謝罪挨拶が行われると発表されました。で、その現場はずっと泣いているメンバーもいて、お通夜モードだったそう……。そして、そこでのコメントが、
「私たちが会社と何らかのトラブルがあったとしても、ファンのみんなには絶対に知らせてはいけません。僕らはこの会社から何をされてもいいけど、ファンのみんなには嫌な思いをさせたくない」
というもので、「ファンミができなくてごめんなさい」ではなかったのです。当然、ファンはザワつきます。
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