以前、このコラムでもお話させていただいたように、私は“イキにくい”女です。クリトリスでイク、外イキはたま~にできるのですが、中イキというものにはとことん縁がなく、おそらくこれまでのセックスでも4、5回程度しか経験したことがありません。
ビッチを自称して「こんなセックスして~、あんなセックスもしたんですよ~」とか言ってるくせに、なんだかしょぼい感じがしますね。とはいえ、ヤリチンやヤリマンがイコール“セックス上級者”というワケでは決してなく、いくら回数を重ねても本当に自分が気持ちいいと思えるセックスにはなかなか巡り会えない人もいるんです。いつか相性抜群のパートナーと出会ってイキ三昧の日々を送ってみたいものだなと夢を見ている今日この頃なのであります。
ただ、完全にイケることは少なくても、「イケる……かもッ!」レベルまで到達することはまれにあります。しかし、そんな時に限って邪魔が入るという、“セックスあるある”が存在すると感じているのは私だけでしょうか?
集中力を遮る騒音
たとえばこんな具合です。私の部屋の窓を見下ろすと、隣のマンションの駐車場が広がっているのですが、そこに車を出し入れする音が昼夜問わず聞こえます。騒音というレベルではなく生活音の部類だし、もう慣れてしまったのですが、私が「あーイケるかもッ!!」と思いながら相手の超絶ピストンを受け入れている時に限って、その駐車場から聞こえてくる音が騒音レベルへと変化するのです。
飲んだ帰りなのか、深夜に仲間数人で「アハハ~♪」と笑いながら車から降りる音がし、その後すぐ静寂を取り戻す……この程度はよくあることで、そのくらいなら聞こえないフリをしてセックスを続けるのですが、先日には「アハハ~♪」がどんどん盛り上がりを見せ、最終的に大声で「アブラハムの子」を合唱する声が聞こえてきたのです。
酔った時に、「アブラハムの子」のような懐かしく、よくよく歌詞を聞いてみれば意味不明な歌を歌いたくなる気持ちはなんとなく理解ができるのですが、こちらはイケるかイケないかをかけた大事な試合中です。そんな時に酔っ払いの「アブラハムの子」(しかも合唱)が聞こえてきたら、当然私と彼の間には微妙な空気が流れ、超絶ピストンは徐々に迷いを感じる動きに。よって、「イケるかも!!」と言っていた私のまんまんも、「やっぱりイケまへんな」と諦めモードになるのです。
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