4日、90分スペシャルで放送されたバラエティ番組『アウト×デラックス』(フジテレビ系)に、V6の三宅健(34)が単独で出演していた。この番組は、BAR「逢人(あうと)」を舞台にマスターの矢部浩之と常連客のマツコ・デラックスが、型破りな「アウトな人々」をゲストに迎え、トークを繰り広げるもの。過去に「アウトな人」として出演したタレントが、ひな壇に座る「アウト軍団」としてレギュラー出演者になったりもしている。
キャスターとしてレギュラー番組を持つ井ノ原快彦(37)や、ドラマ・映画出演の多い岡田准一(32)と比べると、三宅がバラエティに一人で登場すること自体が珍しいが、彼の素顔は確かに「アウト」だった。もともと、相撲好き・盆栽好き・落語好き……と、ジャニーズアイドルらしからぬ趣味を多く持つ三宅。だが、今回はそのあたりには触れず、彼の「子供っぽさ」に焦点が当たっていた。
三宅のテーマは「やることが小学生」。まず、三宅はV6メンバーの膝の上にやたら乗りたがるという。小学生男子が、年上のお兄さんの膝に甘えて乗っかる、という構図はなんとなくわかるが、34歳の三宅が、41歳の坂本昌行や40歳の長野博の膝に座るって、一体どんなファンタジー世界なのか。また、「ガタイが良くて安定感がある」と好んで座っていた岡田准一が、最近はそれを本気で嫌がるようになってしまい、三宅は「こいつ映画とかいっぱい出て、変わったなーって」「人って変わっちゃうんだな」と寂しく感じているそうだ。
それ以外にも、ゲームの話をずっとしてしまうことや、本気で怒られても反省できずヘラヘラ笑ってしまうことがある、敬語のつもりで話してるのに、気付いたらタメ後になってしまう、など、34歳にしては幼いキャラクター。だてに童顔ではない。多趣味なためか、お年寄りに可愛がられるタイプのようで、「同年代の友達はあまりいない。高齢の人が多い。50から60~70くらいの人ですね」とも明かしていた。
だが、矢部とマツコに連れられ「アウト軍団」の待つ大部屋へ移動してから、三宅はこの少年キャラをすべて覆しかねない発言をしていた。
大部屋で、アウト軍団の田口学(※上地雄輔に本気で憧れているタレント)との対話になり、「上地雄輔のどこがそんなに好きなのか」と問われた田口が「内面ですね。優しいところとか」と発言すると、「お前が上地くんの何をわかってるっていうのよ」と突っ込んだマツコに乗っかり、三宅は「それ、記事見てるだけでしょ」「わかんないじゃんそんなの。そんなのね、全部虚像かもしんないよ」とヒートアップ。
「言っとくけど、大体テレビに出てる人なんてみんな虚像なんだから」
と言い切ったのである。三宅はもともと番組を視聴していて田口のことが気に入らなかったようで、その後も、「今、自分がどのくらい上地さんに近付いてるの?」(マルチタレントになりたいという田口に対して)「何年後? そのビジョン見えてるの?」とグイグイきつい言葉を浴びせていく。そのうえ、どれだけ厳しいことを言われても前向きな田口に、「ポジティブな人って打ち崩してやろうと思う。お前のポジティブを全部ネガティブに変えてやろうか、と思う」とまで。黒い三宅健が発動していた。
「ジャニーズの許可が出たら定期的に呼ばれるわよ」と、マツコは三宅のレギュラー出演をほのめかしていたが、次回登場があるとすれば、先日報道された柴咲コウとの恋愛についてもポロッとこぼしたりしないだろうか……と期待してしまうほど、黒三宅は「アイドルらしからぬ」キャラだった。
しかしよく考えてみれば、嫌いな人間をムキになって叩き潰そうとするのも「子供っぽい」行為であることに変わりはない。やはり三宅は「小学生男子」ということなのか。
(文=Hin-nu)