先週、メンバー脱退騒動をお伝えしたばかりのスーパーアイドルグループEXO(エクソ)。そのマネージャー(30代)が、空港でメンバーの写真を撮っていたファンに暴行したとして傷害罪で起訴され、罰金刑を受けた。後頭部を叩かれたファンは、その勢いで持っていたカメラなどに頭をぶつけるなどして、捻挫や打撲など全治2週間のケガを負った。
所属事務所のアイドルに強引に近づき写真を撮ったファンに対し、マネージャーがたまらず手を出してしまった……というものだが、この手の話、韓国ではきっと驚かない。これに似た光景はけっこう見てきた。だって韓国のファンもマネージャーもそうとう激しいから。
「近くで見たい」「さわってみたい」「私のこと知ってほしい」とお目当てのアイドルに向かって突進する韓国人ファンの激しさったら凄いのなんの! 遠慮なんてするもんか! とにかく突進するのみ。ひとりのアイドルに対し10人、いや20人、いやいや30人以上ものファンが一気に突っ込んで行ったら……、アイドルにしてみれば恐ろしいことこの上ないし、大事故にだって繋がる。
そうそう、あるアイドルは空港でファンに揉みくちゃにされ、バランスを崩して倒れそうになった隙に、財布や携帯の入った大事なバッグを取られてしまったこともあるっていうから怖すぎる。
そんな突進型で、ルールを守らない困ったファンからアイドルを守るマネージャーたち、彼らもかなりの武闘派だ。興奮してラインを越えて来たファンの腕をつかんで振り払う、吹っ飛ばす……なんてことも!
以前ある人気グループのメンバーが、事務所から出てきて移動車に乗り込もうとする場面に出くわしたことがあるが、そのときなんてマネージャーらしき男性スタッフが車の周りで興奮して騒ぐ10代の女の子のファンに、足蹴りを連発していた。あまりの激しさに驚いたが、当のファンは蹴られようが、腕を引っ張られようが、ひるむことなくアイドルに手を伸ばしていて、そのしつこさに、さすがに引いた。
本物の記者がとばっちりを喰らう!
アイドルが出演するドラマや映画の記者会見には、記者やカメラマンを装って潜入するファンも少なくない。東方神起のユンホが出演したドラマの記者会見では、入場者のチェックがかなり厳しく行われたにも関わらず、会場にはファンらしき女の子たちがわんさか。最後にユンホら出演者を囲んでラウンドインタビューが行われたが、20人ぐらいいた記者の半分がナンチャッテ記者ww
マネージャーたちにもさすがに面が割れているのか、ひとりずつシャツの首周りを引っ張られ、つまみ出された。そんなファンのなかには「痛い! ヒドイ!」と抗議する子もいたが、うーむ……たしかに痛そうでかわいそうだが、彼女たちのことをかばいきれない。
実はそのとき、私も危うくつまみ出されそうになった。Vシネばりのスゴ味のあるスタッフににらまれ、耳元で「いますぐこの部屋から出ていけ!!」と言われたときは、あまりの怖さに思わず悪くもないのに謝りそうになったが、ほかの記者の「この人は本物の記者です」の言葉で、なんとか信じてもらえた。名刺を出しても「最近のファンはそうやってニセの名刺を作るから」と言われたときは、さすがにどうしたものかと困った。私も他のファンと同じように首根っこをつかまれたら確実に泣いてたな(笑)。
うーむ、うーむ……、アイドルを守るマネージャーたちの気持ちも分かるが、さすがに度を超えてないかーって思うときもあるんだよなぁ……。とにかく韓国では、ファンもマネージャーもそうとう激しいのだ!
本文中の写真=攻防戦によってケガ人まで! 白熱した人気のEXO日本公式HPより
今週の当番=韓美姫(かん・みき)
最近、韓国で劣化で話題なのが少女時代のユナ。あまりの激やせで、このまま干からびないか心配になる。