1974年に公開された伝説のポルノ映画『エマニエル夫人』をご存知でしょうか?
「なんとなく名前は聞いたことがある……でも観たことはない」という方も多いと思います。
“夫人”といえば、元大統領夫人なのにバラエティにて体を張り、情報番組では話題のスポットの行列にしっかり並んでレポートするなど、NGなしのスーパーマダム・デヴィ・スカルノ。
彼女のイメージが先行しちゃって、「夫人のポルノ映画ってどういうこと?」なんて混乱してしまったのは私だけじゃないハズ……。
そんな『エマニエル夫人』が、動画配信サービスhuluにて配信されており、眠れない夜に晩酌の酒肴になんとなく再生してみました。
実は数年前にも観たことがあり、当時は「ちょっと古臭いな~」なんて思った私にとっては青天の霹靂!
「もっと早くちゃんと観るべきだったぁぁ!」と思わず唸ってしまいました。
注目シーンは、単身赴任の夫と新妻のお熱い求め合いや、あり得ない場所での情事。
女性の自慰行為シーンもあったり、私が最近ちょっと憧れている有閑マダムとの絡みなど、レズビアン要素のあるシーンも盛りだくさん。
主人公のエマニエルは初々しく内気なイメージなのに、誘われるのを待つのではなく、男女問わず誘いまくりなのです(笑)。
その手法もさまざまで、「是非、今後に生かしたい♪」と勉強になりました。
それだけではありません。
監督は、ファッション雑誌『VOGUE』『ELLE』『Marie Claire』などで活躍していたパリの写真家・ジェスト・ジャカン。
映画監督としてはデビュー作にも関わらず、登場する女性や使用されてる衣装はファッション誌かのように美しく、今観てもまったく色褪せていません。
舞台となっているはタイ。
ヴィラのエキゾチックな雰囲気や自然の開放感と、フランス映画独自のアンニュイな世界観がとてもバランスよく機能し、日本のポルノやAVとはかけ離れた印象のお洒落な作品に仕上がっています。
今までレズビアン要素のある映画を多く観てきましたが、AVなどのような、ねっとりとした唾液満載でこっちが引いてしまうこともあるキスシーンや、嘘くさい喘ぎ声が出てこない女性同士の絡み。
そして、初々しいエマニエル夫人が、上手に誘い誘われ女性に欲情していく仕草のひとつひとつなど、すべてにおいてとてもナチュラルかつリアルに近いシチュエーション……本当によかったです(笑)。
やっぱり私は、ボーイッシュやマスキュリンな女性より、見た目やファッションが女性的なレズビアン(レズビアン用語では「フェム」)同士の絡みに興奮するのだという“好みのタイプ”も再認識できました♪
まだの人は、是非この機会に伝説のポルノ映画をご覧になってみてはいかがでしょうか?
huluの動画は修正されていますが、無修正版も観てみたいなぁ〜♡テヘッ。
■谷川明日香/ 芸能経験を経てライフスタイル、美容の会社を設立。モテ男育成や婚活講座の講師や男性用コスメ「オールインワンメンズケア」をプロデュース。TVなどメディアでバイセクシャルをカミングアウトしている。公式ブログ、Twitterアカウント(@t_asuka)、Lagrangeオールインワンメンズケア