前回、中学時代に経験した女子同士の集団ペッティングによって、自らの性愛対象が女性であることに気付いたKちゃん(28)にお話を聞きました。彼女は私以外の友人にも、少しずつレズビアンであることをカミングアウトしているそうなのですが、中には否定的な態度を取る人もいたそうです。今回は、彼女がレズビアンならではの苦悩を打ち明けてくれました。
――私以外の友達にレズビアンをカミングアウトした時、どんな反応だった?
K「だいたいの子は、『だと思ってたよー!』って明るく受け止めてくれたんだけど、急に音信不通になった子もいた。共通の友達が教えてくれたんだけど、音信不通になった子は、『Kがレズビアンなら、私のことも性的な目で見てたのかも。もし好きになられても困るし、もう関わりたくない。みんなも気をつけたほうがいいよ』って、他の友達も見るSNSに書いてたらしい」
――はっ? わざわざSNSに書かなくても……。ひどい人だね。
K「みんながみんな、受け入れてくれるとは限らないし、同性愛に嫌悪感を持つ人がいるのも仕方ないとは思ってたんだけど。ただ、私としては、レズビアンだからって女の人全員が恋愛対象になるワケじゃないし、私にだって好きなタイプはある。仮に女友達を好きになったとしても、相手がストレートだったら強引なことなんてしないし、頑張って諦めるし。男も女も、見境なく誰にでも手を出すようなチャラい人もいれば真面目な人もいるでしょ? それと同じなんだけどな」
――そうだよねえ……。“同性愛者=周りの同性すべてを性的な目で見てる”っていうのは完全な偏見というか、自意識過剰にも思える。“異性愛者=周りの異性を全員、性的な目で見てる”と思ってるのかな?
K「レズビアンが身近にいないと、どういうものなのかわからないから、その子みたいに極端に捉える人がいるのかもしれない。実際、同性が恋愛対象ってだけで、恋愛の仕方はストレートの人たちと何も変わらないよ。むしろ、好きになる時に相手がストレートなのかレズビアンなのかを気にしちゃう分、慎重になるから気軽に恋愛しづらいとも思う」
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