ヘアメイク実践指導編、第二弾です。
今回登場してくれたのは、専業主婦で一児の母、naokoさん32歳。
ご自身でお化粧した状態で来てくれたのですが、非常にナチュラルで限りなくすっぴんに近いピュアな印象を与えます。
彼女は、「このメイクしか出来ない」ことが悩みになっているそう。
いわく、「日常も家族でのお出かけも、旦那とのデートも結婚式などのお呼ばれも、洋服の雰囲気は変えるのにメイクはこれしか出来ないから、いつも同じ顔なんです」。
なるほど、TPOに応じたメイクのやり方がわからない、ということですね。
ちなみにその定番自前メイクの手順はこちら。
(1)日焼け止め効果のある下地を顔全体に塗る
(2)パウダーファンデーションを塗る
(3)アイブロウペンシルで眉毛を描く
(4)薄ピンクのラメ入りアイシャドウをアイホールにのせる
(5)茶色のアイシャドウをアイライン代わりにして目のキワに引く
(6)上まつ毛に黒いマスカラ
(7)薄いオレンジ系の口紅を塗る
この7工程で、メイクにかかる時間は10分ほど。
まだ幼いお子さんのお母さんですので、ゆっくりお化粧をする時間はとれないんですよね。
このメイクでも充分可愛らしいのですが、本人としては「10年以上顔(=メイク)が変わらない自分に、いい加減飽きている」気持ちがあるよう。
また、童顔で20代半ばに見られることが多いというnaokoさん。確かに若く見えるのですが、言い換えれば「年のわりに子供っぽい」ということでもあります。それに、肌がくすんでいて、正直言って(失礼を承知で)「若い」というより年齢不詳じゃないでしょうか?
そのうえ、お母さんとしてママ友付き合いをするうえでも、ちょっとした支障があると話してくれました。
「わたし自身は普通の人間なのに、見た目のせいでやたら“優しそう・怒らなそう・理想的なお母さん!”ってイメージで見られがちなんです。料理も掃除もそんなに好きじゃないし、幼稚園グッズだって自分で作るわけじゃないし、よく子供を叱ってるし、子育てが自分の天職だと思えるようなタイプの“お母さん”じゃないんですけど、ものすごく誤解されちゃって、窮屈なんですよね……」
そのほか、
「メイクしても『きちんと感』が出ない」
「大人っぽいキレイさを出そうとすると、厚塗りになる」
「薄くて下がっている眉の形を変えたいけど自分で上手に出来る自信がない」
「下まぶたのメイクが苦手で下まつ毛もノーマスカラ」
などなど、話を聞くうちにたくさんのお悩みがパンドラの箱をひっくり返したように出てきました。
さあ、では「ピュア」で「ナチュラル」で「優しいお母さん」な今のnaokoさんのイメージを引っくり返すべく、年相応のキレイさと垢抜け感を出すヘアメイクを実践しましょう。
おうちに帰ってからでも再現しやすいよう、難しいことはヌキ。くすんだ肌色を明るく艶やかに見せ、ぼんやりした眉と目元をイキイキとさせる、naokoさんの要望に合ったメイクを提案していきます。