1月13日、SMAPが解散・分裂危機にあることをスポーツ各紙が一斉に報じた。翌14日発売の「週刊新潮」(新潮社)にはこの詳報が4ページにわたって掲載されており、スポーツ各紙の一斉報道はこの新潮発売を受けて先出ししたものと見られる。新潮記事によれば、解散・分裂危機はSMAPの育ての親・飯島マネージャーとジャニーズ事務所副社長・メリー喜多川氏の対立が深刻化したことから現実味を帯びてきたため、仕事の進め方を巡って、昨年9月には双方が弁護士を立てての協議が行われたという。
飯島マネージャーはジャニーズ事務所を解雇となることが昨年12月に決まり、SMAPも全員が飯島マネージャーについて独立すると見られていた。ところが各メンバーに事務所が意志確認を行ったところ、木村拓哉(43)のみが「成功したから独立というのは、筋が通らない」と事務所離脱を拒否。現在のところ、CDデビュー25周年の節目となる今年9月、木村を除く4人のみが飯島マネージャーとともに事務所を離れ独立する可能性もあるが、飯島マネージャーが4人に対して、茨の道になるからジャニーズにとどまるよう諭し、中居らメンバーも迷い始めているとも記事にはあり、今後については解散か、分裂か、はたまた全員残留か、どう転ぶか分からない状況だ。
全員のジャニーズ事務所残留という結果になったとしても、一度独立を表明したメンバー4人に何らかのペナルティが科されないとも限らない。事態がどう転んでも、今秋以降5人での『SMAPとして』の活動可能性はかなり低いと見るべきだろう。これはファンであれば号泣どころではない大きな事件である。せめて各々が今後もこれまでどおりの芸能活動を続けてくれることを祈りたいが、現実的に見てどうか。
4人の中で特に独立意志が強いというSMAPリーダーの中居正広(43)は、『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系)、『中居正広のミになる図書館』(同)、『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)、『ナカイの窓』(同)、『中居正広の金曜日のスマたちへ』(TBS系)、『Momm!!』(同)と6本のメインMC番組を持つ。2000年以降はドラマ出演の機会が少なく、俳優としてというよりも、バラエティを主戦場に“仕切れる男”として活躍中だ。2015年の大晦日には『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日スペシャル 絶対に笑ってはいけない名探偵24時』(日本テレビ系)に、生放送の紅白初出場がスタートするギリギリまで登場し、お笑いコンビ・おかずクラブのオカリナ(31)との濃厚キスでお茶の間を騒然とさせた。年明け1月9日には『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)にも出演、昨年10月に開催されたジャニーズ事務所社長であるジャニー喜多川の誕生日会での失敗談を披露している。体を張ったキスや、事務所の内輪でのイベントの様子を“すべらない話”に選んだ中居からは、今後いっそうバラエティ番組での活動を充実させていくという意欲が見てとれる。
残留を決めた木村は現在、主演映画『無限の住人』の撮影が佳境を迎えており、今年公開予定だ。これまでもドラマや映画で活躍している木村、「どんな役をやらせても一本調子のキムタク」との批判がついてまわるが、ドラマ氷河期に突入した近年でも15%前後の視聴率を稼ぐ俳優である。ラブストーリーの出演が多かったが、映画化も果たした人気ドラマ『HERO』シリーズ(フジテレビ系)では型破りで有能な検察官を演じており、今後またこうした当たり役に恵まれることもあるだろう。ジャニーズ事務所に残る決意を固めたのは妻・工藤静香の助言があったからだともっぱらだが、木村の本音はどうだったのかが気になる。
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