労働条件や待遇の悪さからでしょう、K-POPアイドルグループの集団脱走事件がこのところ相次いで報道されまています。日本でも活躍するアイドルグループ、N-SONICが、日本公演から戻ったあとに行方をくらませたのは5月上旬のことでした。
メンバーがひとつになって所属事務所に反旗を翻すに欠かせないもの、それはリーダーの統率力ですよね。
分裂という事態は避けられなかったものの、東方神起のユンホもリーダーとしてチームを引っ張り、アジアNo.1のグループに導きました。そんな彼が軍隊で“特級戦士”に選ばれたのは前回お伝えしたとおり。努力の賜物とは思いますが、韓国軍がベトナム戦争で民間人を虐殺し、1980年の光州事件では自国民にすら非道の限りを尽くした……という軍の過去を振り返れば、手放しで称賛できるものではありません。結局、ユンホは軍のマイナスイメージを払拭するために利用されているだけ。だって、知名度の低い人が特級戦士に選ばれても話題にはなりませんからね。まずはそこを理解しなくては始まりません。
さて軍人としてこれ以上ない名誉を授かり、“大韓民国の息子”とまで呼ばれるユンホ。これも、彼のがんばりと努力あってこそですが、何が彼をそこまで駆り立てたのか? その秘密はユンホに内在する責任感にあります。
歌手時代は東方神起のリーダーとして活躍したユンホ。彼は1985年生まれの芸能人が集う親睦会、“85クラブ”の中心メンバーでもあり、彼の提案でボランティア活動が行われたこともあります。つまり、彼はここでもリーダーシップを発揮していました。
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