昨年12月にトレンド情報を扱うORICON STYLEから「2016年 ブレイク俳優ランキング」が発表された。2016年はどんな年だったかな、なんて振り返りながら、誰がブレイクしたのかを少し見てみよう。
見事1位に輝いたのは2016年公開の映画9本(!)、『ラヴソング』(フジテレビ系)や『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)といった連続ドラマに出演したカメレオン俳優・菅田将暉。CM出演も多く、ブレイクを果たしたことは間違いない。典型的なイケメンのルックスではないものの、映画『暗殺教室』でのクールなキャラクターから、『民王』(テレビ朝日系)でのコミカルな役柄など、まったく異なる役をこなせる演技力でさまざまな作品で引っ張りだことなった。とくにauのCMに“鬼ちゃん”役で出演してからは若い女性だけでなく、お姉さま世代からも人気を集めるように。しかしながら、単独主演は実はまだほとんど無く、『溺れるナイフ』は小松菜奈とのW主演、『セトウツミ』は池松壮亮とW主演だった。
続いて2位は、朝ドラ『まれ』(NHK)で知名度が一気に上がった山崎賢人。数多くの映画で主演級の役に抜擢されるものの、映画『オオカミ少女と黒王子』や『四月は君の嘘』など、そのほとんどが漫画原作の実写もの。“実写化専門俳優”と揶揄されることもあるほど大量だ。少女漫画の実写映画出演についてはその爽やかなルックス効果により観客層(すなわち山崎のファン層)からは高く評価されているが、誰でも無料で見られるテレビドラマ出演となるとそうもいかない。たとえば2015年に放送されたドラマ『デスノート』(日本テレビ系)でのL役に関しては前作での松山ケンイチと比較され、酷評を受けた。今年も『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』『一週間フレンズ。』など、すでに4本の主演実写映画が公開を予定しているが、さすがに<出過ぎ>だ。
そのほか、3位には朝ドラ『とと姉ちゃん』(NHK系)に出演したモデルの坂口健太郎、4位は月9ドラマ『好きな人がいること』(フジテレビ系)に出演した野村周平、5位にミュージカル界で人気を集め、2016年からドラマやバラエティへ多数出演した山崎育三郎がランクインした。
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