体位とは? 四十八手? 百手?
セックスの体位ってどれくらいあるんでしょう。江戸時代に体位の種類を「四十八手」と表したものが今でも浸透していますが、そもそも四十八という数字は、相撲の決まり手とかけたことがキッカケのようです。そして、いつからか裏表合わせて「九十六手」と(一部で)呼ばれるようになり、ここ数年は「百手」といわれているとも……どんどん増えてるんですね。四十八手にしても、その体位、通常のセックスでやるぅ? っていう無謀な体勢のオンパレードなのに百手って……興味深いですね。
体位の種類はどれくらい?
「百手」説もあるセックス体位ですが、一般的には正常位・後背位(バック)・騎乗位のトップ3があって、そこからの延長線で色々な体勢が生まれているのではないでしょうか(※個人的見解です)。
例えば、正常位から騎乗位までの体勢変更中に「あれ? コレも気持ちよくない?」的にできた座位。
正常位の形で足を伸ばし、男性がその足を両脚で挟むようにすることで、ちんこへの刺激は少ないものの射精まで長持ちすると気付いて「これ、ずっとヤってられるんすけど~!」と生まれた伸長位。
両脚をM字にもした、まっすぐ伸ばすこともした、「よし持ち上げてみるか! ちょ、俺の肩に乗せてみ!」とチャレンジした結果、ちんこの挿入角度が真上になることで、かなり深く挿入できることに気付いた屈曲位。
……と、正常位の延長だけでもこんなに! さらに、バックの準備で四つん這いの体勢になる前に「ちょ、立ったままでヤッてみない?」的提案で生まれた立ちバック。バックでセックスをしたあと、疲れて挿入したまま倒れこんでみたら「密着感と、四つん這いになるバックよりソフトに当たって気持ちいいぃ~」となった寝バックや、「そのままラクな体勢で休もうか……」で、背面側位(横バック)。
などなど、バックの延長もこんなに!(※完全なる個人的見解です)
「この体位、気持ちいいよ」といっても、人それぞれ違います。まずは、自分のマンコの位置(正式には膣の位置)が「上付き」か「下付き」かを知っておくと、自分が気持ちよくなりやすい体位を早くみつけられるかもしれません。
どうやって判断するのかわからない! という方もいるでしょう。ザックリ言ってしまうと、お腹側に近い位置に膣がある人は「上付き」お尻側に近い位置に膣がある人は「下付き」。それでもわかりづらい人は、肛門から膣までの長さを測ってみましょう。4cm以上離れていれば「上付き」、4cm以内は「下付き」ということになります。
どちらの方が感度がいい、とかセックスが気持ちよくなれるのか・・・・・・などは全く関係ないですが、一般的には「上付き」は正常位で、「下付き」はバックでの挿入がしやすく、女性も痛みを感じることも少なくスムーズに快感を得られるかも? しれません。確かに、上付きの私はバックの体位で挿入した瞬間は軽い痛みを感じることもあります。痛みなどを気にして体位を限定することはないですが、まずは自分の膣の位置を調べることから新たな体位に挑戦してみてはどうでしょう。
疲れない・密着・新鮮な刺激! 気持ちいい体位はコレ!
膣の上付き・下付き、相手男性のちんこの太さ・長さ・角度との相性もありますし、一概に「コレが気持ちいい体位だ!」とは言えませんが、他の体位とは違った快感を得ることが多い体位があります。それは……背面側位(横バック)! 密着度が高い体位でもあるので、女性は好きな方も多いのではないでしょうか。
背面側位ではペニスを斜めに挿入することになるため、正常位やほかの体位では刺激されることのない膣壁に当たるので、女性にとっては新鮮な感覚を得ることができます。さらに挿入角度が浅いので膣奥への刺激は最低限に抑えることができ、そのことで、長時間のプレイが可能になります。密着スキンシップ&くつろぎながらのセックスで癒されそうですね。
ながーくセックスを楽しむために…足腰に負担が少なく、疲れ知らずの体位はコレ!
<女性だけでなく、男女ともにラクチンな体位は、横になった女性の背後から、同じく横向きになった男性が、女性の片脚を持ち上げて挿入する「横バック」スタイルです。この体位は、お互いに横向きに寝ているため、無理な力を入れることもなくリラックスした状態のため体力の消耗が少なく、ながーく楽しめる上に、女性の膣内にあるGスポットが刺激されやすく快感を得やすいんだとか。黄金体位!>
個人的には、最初から最後までまったりだけだと面白味がなくなっちゃうので、正常位・バックあたりで少しだけ頑張ってから、ゆったり横バックがいいかもしれないなと思う次第です。
密着体位のときは、耳のクリトリスも攻めて!
セックスで挿入時にキスしたり、胸やクリトリスを愛撫されると快感が増しますが、個人的には耳攻撃は鳥肌立ちまくりで感じてしまいます。私が敏感すぎるのか? と想っていましたが、どうやら耳には、「迷走神経」と呼ばれる神経が走っているそうです。
初耳の神経でしたが、この神経は、女子の膣、子宮、乳首、首筋から耳を結んで脳に達している、性感を司る重要な神経のひとつのよう。耳を攻めることは、ヴァギナを攻めるのと同じくらいの快感を与えることになるようですよ。
慣れていないとくすぐったかったり、不快に感じる人もいると思うので、耳たぶなど耳の外側から軽く攻めて反応を見ながら、ほんの少し内側の穴に舌先を入れてみてください。ちなみに私がするのもされるのも好きなのは、耳たぶハムハム(唇で耳たぶを挟む感じ)。
耳の真ん中あたりにある出っ張り「耳珠(じじゅ)」(イヤホンなどをひっかける場所として活躍)は、耳のクリトリスとも言われているそうで、耳の穴に刺激を与える前にこの部分をクリを舐めるように攻めてみるのもいいですね。何か会話をする時でも、気持ちよさを伝える言葉でも、なるべく耳の近くで囁くと感度が上がるともいわれているようです。
あなたの声で私の性感帯を振るわせて! おしゃべりでイクための声テク
<人間の皮膚には、「パチニ小体」という感覚受容器があります。これが多く分布しているのが、指先、唇、乳首、外性器など。毛根付近にも多いそうで、うなじやわきの下なんかにも分布しています。いわゆる「性感帯」と呼ばれる場所ですね。例えば、ペニスの挿入中、女性は男性に低めの声でささやいてもらえば、アソコをペニスで、クリトリスや乳首やうなじを声で愛撫されていることになります>
ベロンベロン耳を舐められすぎて、「今、唾液で耳に膜ができてるんじゃ……」というくらい唾液たっぷりの男性がいましたが……それは正直言って、快感より不快が上回っちゃいます。耳の愛撫では、そんなに唾液は必要ないかと思います。
(大根 蘭)