先日、とあるテレビ収録で「“レンタル彼氏、レンタル彼女”という仕事を(映画のタイトルみたいだけど)ちゃんと生業としている方々がいるらしい」ということを知りました。ついに、人間までレンタルできる時代になったとは……という考えを抱くこと自体、もしかして古いのでしょうか。
私は、この仕事を始めてから誰とも付き合ったことがありません。もちろん誰かを好きになったことなら何度もあります。でも、好きになったからといって必ず恋愛に発展するかと言えばそういうわけでもなくて、報われないただの片思いだったり、自らただの片思いに収めてみたり。実際に好きな人を手に入れてしまうことは、同時に恋愛の喪失までをも手に入れてしまっているのと同じ感覚がして……まぁそんなわけで、結局ひとりのほうが性に合っているという結論で締めくくってきました。同世代の中でも、恋愛の悩みはそんなに抱えずに過ごしてきたほうだと思います。つまらない人間と言われてしまえばそこまでですが、どちらにせよ仕事を優先してしまう自分の姿とありありと向き合ってみれば、必ず答えは「ひとりでいいよね」という一点に辿り着くのです。現時点でも、それは変わらず。
だからこそ、レンタル彼氏のことを初めて聞いた時は「すごい良さそう!」と純粋に思いました。プライベートで異性と話すことに枯渇していて、なんだかそういった瞬間を恋しくなることも多かった、というのも理由のひとつ。