日本国内で知られているフェティッシュイベントといえば、デパートメントH(以下デパH)とTorture Garden Japan(以下TGJ)が二大巨頭かと思いますが、月に一度の定期開催であるデパH(毎月第一土曜日に東京キネマ倶楽部にて開催中)に比べ、不定期開催のTGJは、特に業界人じゃない方にとってはチャンスを逃してしまいがちなレアイベントです。そのTGJが、そうなのです、きたる6月10日に開催されます。まだスケジュール調整が可能なあなた、ラッキーね!
ただ、このパーティーはドレスコードが厳しいことでも有名なので、行くにもそれなりにハードルがありますが、逆に言えばプレイヤーとしてのみならず、観客としても楽しめるハイクオリティなフェティッシュイベントである(おしゃれでフェティッシュな人がいっぱい見れる!!)ということですよね。
ちなみに公式ホームページを見ると、これでもかってくらい、おっしゃれ~でフェティッシュな外国人の写真ばかりで怖気づいてしまいそうです(笑)。分か~る分かるよ、君の気持ち~。でも、よくよく読んでみて、ちゃんと「又はフォーマル」って書いてあります! フォーマルなら誰でも1着以上必ず持っているでしょ? ということは、実は案外、万人に開かれたイベントとも言えるでしょう(しかし私は下限を調べたことはありません。悪しからず)。
ということで、意外と間口は広い? TGJを楽しむべく、フェティッシュイベント入門講座といきましょう~。
そもそもだけど、フェティッシュイベントってなに?
フェティッシュと言えど、会場の雰囲気やテーマはイベントごと、また回ごとに変わる場合もあります。冒頭に挙げた例2つについて言えば、どちらもDJからドラァグクイーンやSMのショー、時にはフェティッシュ系ファッションショーまで、様々なパフォーマンスが見られます。また、フェティッシュファッションやグッズのショップも出店をしています。
ただ、デパHとTGJで大きく違うのは、カメラ小僧の存在とドレスコードでしょうか。
デパHは、ステージ上の撮影はプロアマ問わず原則自由です。そのためステージに張り付いているカメ子のような人たちが結構な存在感を放っています。またフロアも被写体に許可を取れば撮影が可能なので、iPhone片手に楽しむ客も多数いて、かなりポップな雰囲気です。
一方、TGJは撮影にも厳しいですが、なんと言ってもドレスコードの徹底ぶりが有名です。とは言え、冒頭で書いたように厳密にはカジュアルウェアが厳禁なだけで、それなりに間口は開いている模様。あとは、この敷居の高さもさることながら、人気女王様をミストレスに起用していたりするので、フロアでSMプレイが勃発したりするのもTGJの醍醐味です。もちろん望んでもいないのに急に巻き込まれたりはしないので、そこはご安心ください。ただ、それなりにハードコアなことが繰り広げられることもあるので、少し心の準備をしていくといいかもしれません。また、超ハードなのが見てみたい方は、もうサディスティックサーカスとかに行ってみましょう。
とっつきやすいフェティッシュファッション(アイテム)~男性の場合~
で、TGJに行くにあたって、ドレスコードをクリア+フェティッシュな社交場で悪目立ちしないための工夫も考えてみましょう。(デパHも、フェティッシュファッションで行くと割引がありますので、参考になさってくださいませ。)
男性の場合、フォーマルの方も少なくないので、フォーマル(つまり冠婚葬祭的なフォーマルスーツ)でも十分楽しめるかと思いますが、簡単にフェティッシュをファッションに取り入れるなら、男性用ストリング(Tバックなど際どい系ショーツ)が定番でしょう。ただ、過去の来場者で「美しいマッチョ外国人男性を前に、とてもじゃないけど脱げない……」と嘆く殿方の意見を聞いたことがございます。そこで、服装はシャツやスーツのままでもできることとして、ラバーマスク・ガスマスク(は身バレ防止にもなる)やウィッグ(派手目のカラーのウィッグは、簡単にキッチュさやキャンプさを演出可能)などを被ればフェティッシュ野郎っぽくなれます。あとは足元だけハイヒールとかも、地味でオシャレかもしれません。マスク類は少し値も張りますが、だいたいどれも通信販売で探すことが可能で、中身も分からないように届けてくれます。
1 2