昔は「ABC」、今は「HIJK」
数十年前まで遡りますが、私が小中学生の頃は「彼氏が出来た」なんて話が出ると「Aはした? じゃBは? キャーッ!!」なんて言い合ってハシャいでいた記憶。真っ白ですね。今の小中学生の間ではこのアルファベットって、まだ生きてるんでしょうかね。数年前、「今の時代、HIJKなんだって~」と聞き、時代の変化に驚いたものです。どんな意味かと言いますと……
*H:Hをして
*I:愛が芽生える
*J:ジュニア(子供)ができて
*K:結婚する
頭文字で表現しているわけですが、私たちが使用していたABCは恋のステップを表していまして、
*A:キス
*B:ペッティング
*C:セックス
という定義でした(地区や年代によって色々な回答がありそうです)。記憶が曖昧ではありますが、当時私が認識していた「ペッティング」は、「おっぱいにタッチ」くらいのものでした。そもそも友達との猥談ではAの段階でお祭り騒ぎだったので、CはおろかBすら登場したことはなかったように思います。可愛らしいですね。でも「ペッティング」ってどういう意味なんでしょう? セックス前のどこまでのラインのことを指しているのでしょうか。
ペッティングとは「可愛がる」
「ペッティング」は、「男女の性器が触れ合わない前戯」を意味する言葉、つまり「愛撫」のことのようです。ちなみに、風俗業界では、「パイズリ」「素股」から、「フェラチオ」「シックスナイン」もペッティングに含まれます。つまり、本番(男性器の膣への挿入)行為以外は全てペッティングとされているようです(あくまでも風俗業界の定義です)。
もともと「ペッティング」という言葉の由来は、「愛玩物」の意味である「ペット」からきています。大切な友人や恋人、動物など、「愛情を込めて接している対象」を可愛がることを「ペッティング」と表現するので、本来は「抱き締める」「さする」「髪を撫でる」「腰を抱く」という行為もペッティングになります。
掘り下げてしまうと……デート中をペッティング中と表現したり、ペットショップで「可愛い! ペッティングした~い!」と叫んでも間違ってはいない、ということになりそうです。が、日本では性的な場面でしか使われないので、1番しっくりくるのは「愛撫」。「途中までした」という時の状態かな、と私なりに解釈させていただきます。
たまには挿入なしのプレイも新鮮
たまに、挿入なしの「途中まで」セックスの日を設けても新鮮で楽しいかもしれません。通常のセックスの場合、挿入を目的として前戯をしている人が大半ではないでしょうか。男女共にたっぷり時間をかけて丁寧な前戯をする方からorちゃっちゃと雑に済ませる前戯をする方まで様々だと思います。ただ、相手からリクエストがない限り、相手にする前戯って、その先に挿入があるからか、“いつものように”とパターン化してきているように思います。
しかし、「今日は挿入以外でお互いに気持ちよくなる日!」だとわかっていれば、いつもは責めていなかった部分に、触れたり舐めたりするはず。お互いに気付かなかった性感帯を発見するかもしれませんし、肌の密着度や指の動きに感度が高まりそうですね。
たとえば挿入はせずに、イクことやイカせることを目的としないスローセックス。挿入せずに楽しめる愛撫に「ポリネシアンセックス」が最適だと思ったのですがいかがですか~?
<スローセックスの最頂点とも言える「ポリネシアンセックス」。性行為は5日に1回程度。最初の4日間は、性器を刺激しない愛撫だけに留める>
私なら、4日間に及ぶペッティング期間に挿入をガマンできるのか……まだ正直自信がありませんが、ラスト5日目の挿入で得る快感は想像以上だと予想できます。5日間も連続で一緒の時間を作ることが難しいカップルもいるでしょうけども、いつもより前戯をたっぷりすることを忘れずに行えば、日数には縛られなくてもいいと思うんですよね。どうせなら本格的にやってみたい! という方は、夏休みなどを利用して、「ポリネシアンセックス」実践してみてはいかがですか?
今後、Bは「ペッティング」ではなく「ポリネシアンセックス」になる日がくるかもしれませんね。
(大根 蘭)