先日、美容整形高須クリニックの名古屋院長・高須幹弥センセイが、自らのブログで「美容整形でなりたい芸能人・有名人顔ランキング」の最新版(2013年8~11月)を公開した。1位は板野友美で、なんと2011年12~2012年3月期からの7連覇となった。美容整形に踏み切るにあたって、なぜ板野の顔面がそこまで人気なのか? やはり、幼少期と比べて別人のように激変した板野友美という存在は、「私もあそこまで全面チェンジして美女になれるかもしれない」という希望を世の女性たちに与えているのかもしれない。
そのほか、整形によって美貌を得たと疑われている芸能人は、真木よう子や釈由美子、辻希美、藤本美貴、押切もえ、北川景子、浜崎あゆみなど数限りないが、ここ最近では倖田來未が「え、鼻やった?」ともっぱらだ。
というのも、倖田は発売中の「EDGE STYLE」(双葉社)2014年1月号で表紙を飾っているのだが、その表紙写真が何やらいつもの倖田らしくない仕上がりなのである。眉毛? 角度? 上唇が薄すぎ? 最大の変化は、やや主張の強かった鼻の存在感がなくなっていることだろう。ネット上では、「倖田來未に見えない」「誰ーーー」「こんなギャルモデル多いから全然誰か分からない」と疑問の嵐。とはいえ、別の写真を見れば「いつもの倖田來未」であるため、どうやら美容整形ではなく写真加工によって少々おかしな結果になってしまっただけのようだ。今やほとんどの雑誌の表紙も同様だが、肌は毛穴ひとつないツルツル能面のような質感で、顔の本来の凹凸が不自然になり、小顔に見せるためなのか頬~アゴのラインを少々削ってハイ出来上がり! というパターンが一般化している。そのせいで、書店やコンビニに並ぶ雑誌の表紙を見ただけでは、表紙モデルが一体誰なのかわからない、という現象が頻出している。
同じく、美容・コスメ専門誌「VOCE」(講談社)2014年1月号の表紙も衝撃的だ。真顔に半開きの口、細い鼻と輪郭……美容系のモデルかと思いきや、これは藤井リナだった。両口元にひとつずつのホクロを確認し、ようやく「ああ、藤井リナか!」と認識できるレベルである。それくらい、「藤井リナのイメージ」とかけ離れた写真で、なぜこの一枚をわざわざ選んだのかが謎。いずれも写真修正のやりすぎで、モデルの原型を留めない表紙に仕上がってしまったと言って間違いないだろう。
ただ、藤井は今年8月に大手芸能事務所を退社し、自らの個人事務所を立ち上げた頃から激ヤセが指摘されており、目が窪み頬もこけて「顔が長く見える」ようになってしまったことは否めない。「顔が伸びる」といえば、長谷川理恵や奥菜恵も、若い頃はどちらかといえばふっくらとした健康的な丸顔だったのが、年齢を重ねるにつれて頬の肉が削げ落ち、すっかり面長になった。藤井も彼女たちと同じ道を辿るのだろうか?
ここまでは「フォトショップ職人の罪」と言っても過言ではない事例だが、実際に美容整形を行った場合、定期的にきちんとしたメンテナンスを受けることが必須となるため、加齢の影響も含め、顔立ちは少しずつ変わっていく。海外セレブではすでに「顔面崩壊」と言って良いレベルの整形中毒者が少なくなく、唇が腫れてお化けのようであったり、顔中がパンパンでせっかく大きくした目が埋もれてしまっていたりと、悲惨な末路を辿っている例が数多ある。日本でも、昭和の歌手・弘田三枝子が、若かりし頃に手に入れた美貌を失い、引きつった肌・小さすぎる鼻・膨らみを失った唇・バランスの悪い半開きの目という恐ろしい状況に陥っている。憧れの板野友美も、いつまで「あの」板野友美の状態でいられるかはわからない。
(犬咲マコト)