荒木飛呂彦氏の超人気マンガを、三池崇史監督が実写化した映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が、8月4日より公開中です。
実写化作品に引っ張りだこ(すぎ)な山崎賢人くん(22)が主演であること、キャラクタービジュアルがコスプレパーティーみたいであることなどから、批判や不安の声が続出していた本作。ですが、蓋を開けてみると「案外悪くなかった」「頑張って実写化してた」といった感想が上がっています。劇場で見てきた筆者もそのように感じました。
と言っても、なぜかスペインで再現された「杜王町(モデルは仙台市)」がスクリーンに映し出されると、隣のおじさんはその違和感に失笑していましたし、上映が終わると原作ファンっぽい集団が「とんでもないもの見ちゃったなぁ」と呆然としていましたが……。
でもその中で、原作ファンからの高評価を集めているキャストがいるんです。山崎くん演じる東方仗助の敵として現れる「虹村兄弟」の弟・虹村億泰を演じた新田真剣佑くん(20)です。原作ファンから「めっちゃ億泰だった」と、太鼓判が押されており、実は筆者もその魅力に気付いてしまいました……!
※以下、本編の一部ネタバレを含みます。
真剣佑の新たな一面を見た
2014年から日本での活動を始めた真剣佑くん。これまで出演してきた映画『ちはやふる』では“寡黙で冷静”な綿谷新を、映画『ピーチガール』では“硬派なイケメン”な東寺ヶ森一矢を演じ、現在放送中のドラマ『僕たちがやりました』(関西テレビ・フジテレビ系)では“口数少なめの怖いヤンキー”市橋哲人を演じています。どことなく、静的なキャラクターが多い若手俳優なんですよね。
しかし、今回彼が演じた虹村億泰というキャラクターは、言ってしまえば“おバカキャラ”。物事を深く考えると頭痛を起こしてしまうほどです。劇中でも、おバカであるゆえ、仗助に自分のスタンド(能力)を逆手に取られて倒されました。仗助も初対面で「バカ」呼ばわりするほどです。
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