前編に引き続き、今年、ファンを震撼させたスキャンダルをもう2本、プレイバックしてみましょう。
元カノ練炭自殺で、歌手が後追い!
とても痛ましい事件でした……。歌手ソン・ホヨン(33歳)の後追い自殺騒動。ソン・ホヨンって誰? という人も多いと思いますが、2000年代初頭に韓国ですさまじい人気を誇った5人組男性アイドルグループ「god」(ゴッドではなくジーオーディーと読みます)の一員で、グループの活動休止後も、彼はソロとしてテレビやミュージカルで活躍していました。それほど背は高くなく、身体はマッチョだけど、そのスマイルは愛らしい〜。チャームポイントは笑うとなくなってしまう目。30歳を過ぎても“テディベア”的愛されキャラと言えばいいでしょうか。
今年5月、そんな彼を襲った1本の悲報。彼の車から女性の変死体が発見されたのです。女性はホヨンが1年ほど付き合っていた一般人の恋人で、その彼女が車内で練炭自殺をはかったことが警察の調べでわかり、芸能界に衝撃が走りました。……でも、なぜ変死体?
女性の死体は、違法駐車として通告された車両をレッカー移動させようとする経緯で見つかりました。この車はもともとホヨンがその女性に、運転の練習用に貸していたものだったんですね。車内からは練炭、睡眠薬の容器、空の焼酎パックふたつ、経済的な問題や恋人との葛藤などが書かれた遺書らしきノートが見つかりました。彼女とは1週間前から連絡が途絶えていて、所属事務所は「最近、ホヨンがソロアルバムの発売準備で忙しくなり、(ふたりの間に)些細な喧嘩はあったが、このような事件に発展するほどのものではなかった」とコメントしました。
2日間にわたって故人の葬儀に参列し、涙をこぼしながら遺影を胸に抱きしめ、遺族とともに出棺まで見送ったホヨンですが、これで事件は終わりませんでした。その葬儀の翌早朝、こんどはホヨン自身が自殺をはかるのです! それも、彼女と同じく車内で練炭を燃やすことによって……。
元恋人の葬儀が終わり、実家に戻ったホヨンをそばで見守る人がいなかったのか悔やまれますが、早朝4時40分頃、ある教会の駐車場に停めた自分の車のなかで、彼は練炭に火をつけます。しかし、練炭から火が移って大きな炎に包まれたため、車外に逃れ、ぐったりしているところを通りすがりの人が発見し、病院へ運ばれます。車の内部は全焼し、彼も心身ともに大きな痛手を負い、まだ芸能活動を再開できずにいます。
当てつけるかのように恋人の車で自殺するこの女性にせよ、彼女のあとを追って同じ方法で死のうとするホヨンにせよ、とても激情的かつ劇場的です。どんなにネガティブな形であれ、愛する人の記憶に痕跡を残そうとする「業」の深さを感じましたね。と同時に、変死体になった女性が1週間ほど発見されないままだったことや、ホヨンの練炭自殺が大火事になって失敗したことに、泣き笑いのようなペーソスも感じられ、まるで壮大な悲喜劇を眺めているかのようでした。
アイドル脱退劇 第1ラウンド:貢ぐ女
さて、ラストのスキャンダルは、CODE-V(コードヴイ)のジェウォン(24歳)脱退事件。これは3月下旬に起こりました。日本を拠点に活躍する5人組実力派ヴォーカルグループの末っ子メンバーであるジェウォンの元カノが、ある日突然、自分のブログとツイッターでふたりの交際関係を暴露しました。日本在住・4歳年上の韓国人の彼女がそこで明らかにしたことはファンを奈落の底に突き落とすには十分でした。
内容を簡単にまとめると「将来の結婚の約束を胸に、物心ともに面倒をみて尽くしてきた」「なのに、手のひらを返したように冷たくなり、彼の子まで流産した元カノのルサンチマン」ですかね。彼女のブログでの発言を抜粋し、交際から破局までの経緯を彼女の目線で簡潔にまとめると、以下のようになります。
●2012年1月、韓国の知人から紹介され、原宿のスターバックスでCODE-Vのメンバー数名と会った。その2週間後にジェウォンと付き合い始めた
●裕福な家に育ち、韓国で貯めたお金も多かったので、デート費用は全部私が支払い、高価なブランド物もプレゼントした
●1カ月くらい付き合うと彼からプロポーズされた
●(12年5月末、日本でデビューしたら)「お金を稼げるようになるから、そのときまで待ってくれ」「結婚したら私の使ったお金の償いをする」と言われ、結婚を前提とした同棲が始まった
●ジェウォンの会社が私の家から歩いて10分くらいの距離で、そこからもうちょっと遠いところに合宿所があったが、ジェウォンは私と出会ってからは一度もそこでは寝ず、仕事が終われば私の家に帰ってきて、朝はスケジュールに合わせて合宿所に戻っていた
●いつも明け方から起きて、寝坊なジェウォンを起こしてあげていた
●オフのときは私のお金で旅行や遊びに行ったりした(1日の平均デート費用10万円!)
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