セックスの定番体位トップ3といえば、「正常位」「騎乗位」「バック」。どれも不動の人気を誇る体位です。特に男性に好きな体位を聞くとダントツで登場する体位が「バック」。しかし「バックは苦手」という女性って意外と少なくないんですよね。このミスマッチ、どうしてくれよう?
カラダの柔軟性は個人差が大きく、痛みが出る場所・膣の位置なども一人ひとり違います。さらに相手の挿入の仕方(動かし方)なども含めて、自分に向いている(または向いていない)体位はそれぞれだと思います。
しかし、ある時思ったんです。
「四つん這いのバックが好き!」と言う男性の「好きな理由」こそが、「四つん這いバックは嫌い!」と言う女性の「嫌いな理由」でもあるんだなぁ~……と。
わかりづらいですね。さて、どういうことなのか。
先にお伝えしておきますが、女性側は「バックでの挿入は痛みを感じる」のに我慢して無理に受け入れる必要は全くありません。しかし、自分の嫌いな理由を解消する方法があるなら試してみたい! というのであれば、なにか改善策はあるのか、少し考えてみてもいいでしょう。
「四つん這い」の体勢:エロい vs 恥ずかしい
◆バック好き男性の理由その1:ウエストラインや突き出したお尻がエロい
後ろから見下ろしたときに、女性特有のウエスト曲線「くびれ」が視覚的興奮を誘います。さらに、突き出したお尻を軽く揉んだり、軽くお尻を叩く「スパンキング」にも興奮を覚える方が多いようです。
◆バック嫌い女性の理由その1:お尻を見られたくない
「お尻をまじまじと見られる体位だから、イヤ」という女性意見が多いです。乳首周りやまんこ周りのように、自分で見ながらケアするのは難しい場所でもあるし、手で触ったところツルツルだったしOK! と思ってても自分では気付かないところに赤いプツプツだったり、拭き取れ切れていないトイレットペーパーが付着していたら……なんて心配になる方も多いようです。
◆改善ポイント
これを解消するためには、男性は膝を立てて垂直の体勢になるよりも、少し覆いかぶさって密着するようにしてみてはいかがでしょうか(挿入は浅くなりますが)。やはり女性は「触れている」行為は安心感や快感に繋がると思います。女性がうつ伏せ状態の「寝バック」はお尻を突き出す必要がなく肛門も隠れ気味になりますし、上半身から下半身まで覆いかぶさることで「バック」が気持ちよく感じるかもしれません。
もうひとつ! スパンキングに関しても、「本人は軽く叩いているつもりかもしれないけど、結構痛いんですけど」という意見をよく聞きますよ~。スパンキングは力加減の問題だけじゃないんです。コツを覚えて行わないと相手は痛みをガマンしている可能性大! ちゃんと相手に痛くないか聞きながら行うようにしてください。
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挿入中:集中してピストンできる vs 寂しい
◆バック好き男性の理由その2:顔が見えないかから、集中して腰を振れる
不安定な体勢も多いセックス体位は、基本的に男性が女性をしっかり支えなくてはいけない体勢も多いかと思います。しかし、四つん這いバックは、女性自身が両腕両脚で自分の体重を支えているので、男性は安定した体勢で挿入できると言います。さらに、顔が見えない体位だからこそ、集中して腰を振れる、という意見もあります。
◆バック嫌い女性の理由その2:相手の顔(表情)が見えないのはイヤ
男性意見と同じように、「アヘ顔を見られないから、存分に快感に溺れられる」という女性もいるのですが、反対に男性の顔が見えないのがイヤだという意見もあります。「彼と見つめ合い、キスしながら繋がりたい」という女性、意外と多いんですよね。四つん這いバックだと、肌の密着度も低く、女性が振り返ってもキスはしにくいので、触れていたい女性にとっては、寂しく感じる体位でもあります。
◆改善ポイント
せめて、ピストン運動に集中しているだけではなく、空いている手で背中を撫でたり、キスなどを取り入れることで寂しい気持ちは薄れるかもしれません。背中は優しく触れられることで感度が上がる性感帯でもありますよ~!
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射精の瞬間:見られないで済む vs 見たい
バックは、正常位のときよりも締まるため、そのままイッちゃう! という男性も多いようです。「気持ちいいから」のほか、「表情を見られないで済む」という男性もいるようです。イッたときの顔って普段は見せない、情けなフェイスですもんね。その表情こそ愛しいんですけどね~。
そして「射精を見たい」女性、多いんです。コンドームを使用していれば見れないけど、外出しセックスのときは見たい! やっぱり自分にないものを見るのは、なかなか面白いですよね。オーガズムに達してドピュッと出る瞬間を見るのは満足感と言いますか、嬉しく思う女性もいるのです。
バックでそのままオーガズムに達して、お尻や背中に射精されたこともありますが、背中で精液の温もりは感じられるものの、うつ伏せのまま精液を拭き取られるまでじっとしているのも、なんだか滑稽でしたし……。
相手の感じている表情や体温を感じる体位が好きな女性にとっては、四つん這いのバックは魅力を感じないのかもしれません。バックは短時間にして、そのあとは密着&キスのしやすい体位に切り替えたりしてはどうでしょうか(対面座位はいかがでしょう)。
セックスはお互いに思いやりをもって、歩みよることが大事! 男性側は「きっと相手も感じているだろう」ではなく、痛みを感じていないか、嫌がっていないかのコミュニケーションを忘れないようにしたいですね。