4月6日に公開された松坂桃李(29)主演の映画『娼年』の興行収入が、8日間で1億円を突破。上映館数73スクリーンかつR18指定の映画としては異例の大ヒットとなり、15日には女性限定上映会が実施された。舞台挨拶に出席した松坂桃李は、R指定のため限られた番宣しか出来なかったことを振り返り「番宣ってなんなんだろうなって思いました。今回に至っては(笑福亭)鶴瓶さんとちょっと話して、(黒柳)徹子さんの部屋にお邪魔したくらいなんですよね」と苦笑いを浮かべていた。
同作は、娼夫の主人公・森中領(松坂桃李)が、さまざまな女性たちとのセックスを通して、女性たちの内に秘めた欲望や心の傷に触れ、閉ざしていた心が解放されていくという物語。監督・脚本は、過去にも映画『愛の渦』(2005年)や『裏切りの街』(2010年)など、さまざま男女の性愛を描いてきた三浦大輔。三浦大輔は、本作上映に合わせて「オトナ童貞のための文化系マガジン・チェリー」にて自身の恋愛やセックス観を明かしているのだが、その価値観が面白い。
三浦大輔は、「とっととセックスをしなければ何も始まらない」という。まずは男がセックスへの執着をなくしてからでないと恋愛関係は始まらないそうで、「1回セックスをすることで、初めてその女性に対して、人として向き合えるようになるんです。そこからは、その女性が“セックスする相手”ではなく、“話す相手”にシフトしていく、すなわち本当の男女関係が始まるんです」「性欲はどうしてもつきまとうものなので、それを取っ払ってから、お互い真摯に向き合いましょうという話なんです」と持論を展開。
この持論は、一定数の女性が持ち合わせている“付き合う前にセックスしたら遊ばれて終わる”という概念を一蹴するものだ。
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