4日にアニメ映画『鷹の爪7~女王陛下のジョブーブ~』の公開アフレコに参加した本田翼(21)。今回が声優初挑戦となる彼女だが、「ナレーション」「ヒロイン」「社長秘書」「花屋(男)」「カレー屋(男)」「記者A」「ハンドドライヤー」という1人7役を熱演したという。現在、8社のCMに出演し、ドラマや映画などでも見かける機会が多い彼女だが、声優としても新しい境地を切り開いている様子。その一方で、本田は徐々に女優からタレントにシフトしているとも伝えられている。
というのも、彼女が昨年出演した『ショムニ2013』(フジテレビ系)で“ショムニ組の洗礼”があったことに起因する……という。放送当時、ショムニメンバーで『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)に出演した際、本田は共演者であった江角マキコ(47)に「人の話はまず聞かない、目上の方にタメ口、帽子やメガネを全部忘れて帰る」とツッコまれ、ベッキー(29)には「台本も読んでこない」との指摘を受けたという出来事があり、このハッキリした指摘に本田はひどく落ち込んでいたのだそうだ。ベッキーや江角にしてみれば、当たり前のことを指摘しただけだが、すでにモデル・CMガールとしては高い人気を誇っていた本田だけに、チヤホヤされる環境で天狗になっているところがあったのかもしれない。
デビュー前に一日で7人からスカウトされたという逸話を持つ本田は、ファッション誌「SEVENTEEN」(集英社)、「non-no」(同)、「ラブベリー」(徳間書店)のモデルとして活躍し、11年頃からテレビへの露出が急増。翌12年には映画『FASHION STORY-Model-』にて主演を果たし、女優活動を本格化してきた。しかし、肝心の演技力はまだまだで、「可愛いだけで演技は下手くそ」状態だ。それでも諸先輩の懐に飛び込むのが上手く、現場で可愛がられて重宝されるタイプの新人女優もいるが、芸能界での上下関係に対応することも苦手なお姫様タイプだとすると、脇役でキャリアを積む女優業よりは、常に主役でいられるモデル業の方が向いているだろう。
本田のようにモデル出身で女優活動をスタートさせる芸能人は多い。米倉涼子(38)や香里奈(30)はその成功例ではないだろうか。なお、当然ながらモデルで成功したからといって女優として通用するわけではなく、早々に女優業から撤退するケースも珍しくない。
モデルとして絶大な人気を誇っていたエビちゃんこと蛯原友里(34)はその筆頭格。彼女は『特命係長・只野仁』(テレビ朝日系)や『サラリーマン金太郎4』(TBS系)等、2000年代初期は度々ドラマに出演していたが、その演技力には「学芸会レベル」「バカっぽい」との批判的な声が多く、昨今では女優業に消極的。
また、同じくモデル出身で2012年には「世界で最も美しい顔100人」に選出されたほどの美貌で知られる佐々木希(26)も、女優としての評判はひどい。業界内では「セリフが覚えられない」「台本の漢字も読めない」などと囁かれつつも、今冬に公開予定の映画『さいはてにて-かけがえのない場所-』にも出演しており、継続して女優の道を進んでいるようだ。ドラマや映画に出る度、「ルックス以外取り柄がない」と揶揄されることもある彼女だが、その汚名をそそぐ日はいつになるのだろうか。
どんなに美しくとも、女優として活動する以上は演技がダメなら扱き下ろされてしまうのが芸能界。佐々木のように後戻りできなくなってしまう前に、本田は自分の進むべき方向を見極める方がいいかもしれない。
(シュガー乙子)