ちなみに役小角という方は、飛鳥時代から奈良時代に実在したという呪術者らしい。修験道の開祖として尊崇された人物だとか。鬼を従えていたという説があるそうなので、確かに変わった人なのでしょうね……。って、変わってるどころの騒ぎじゃないですから~!
ウッチャンから「身近にいる変わった人」というカテゴリーを定義されたのに、自分の周りでもなければ今リアルに生きている時代の人でもなく遥か昔にさかのぼって、「歴史上の人物をあたかも知り合いの人みたいに話す」という離れ技をかましちゃうほどヤバさ抜群の新さん。なんだか彼のことをもっと知りたくなってしまった次第である。
その後も、「変わった先輩はいますか?」の質問に「葛飾北斎という……」とまたもや歴史上の人物を引っ張り出して来て、ウッチャンに「ストップ~!」と思いっきり止められていた。「先輩の定義が違う!」と陣内にもツッコまれると、
「僕の先輩の定義は、“教えを受ける”、もしくは“憧れる”という存在が先輩なんです、すいません。そこのところからお話させてもらってもいいですか?」
と、真面目に丁寧に“先輩”という言葉の定義から解説しちゃう新さんからは、ますます変わった人オーラが放たれていた。そして新さんは北斎先輩と自分の共通点について語り出した。
「(北斎先輩は)30回以上名前を変えているんです。僕も二年前にちょっと名前を変えて(芸名の“ARATA”から本名の“井浦新”へ)、名前を変える先達として見習いたいなっていう」
と聖徳太子の時代からは少し現代に近付いたものの、やっぱり何だか話の引き出しがおかしなところにあるのを見せつけてくれたのだった。
どうやら新さんに何か尋ねると、次々に妖怪や伝説の人々の名前が飛び出して来てしまうようだ。それがいちいち気になって、一体何の話題について話していたのか忘れてしまいそうである……。
また、マネージャーさん情報によると新さんは「空き時間に行方不明になる」とのこと。なんでも、ロケ先などで空いた時間ができると近所の史跡&神社仏閣巡りを勝手に開始するらしく、「お寺とか神社があったらついつい入って行ってしまう」と自ら明かした新さん。
神社仏閣や歴史関連のことがとにかくお好きのようで、もうひとつの人生があったら歴史家の方面に進みたかったそうだ。なるほど~! 新さんの奇妙な言動に合点がいった。
この日は他に、「毎晩ブラックコーヒーを飲んで眠れないというヤバい人」として平愛梨、「とにかくヤバい人」としてあき竹城も一緒にゲスト出演していたのだが、“ぶっとび井浦新トーク”のインパクトが予想外に強烈過ぎて、彼女たちのヤバさが霞んでしまった。番組で紹介されたモンスター社員たちのエピソードにももちろん驚いたけれど、今回はヤバキャラ発覚によって新さんのひとり勝ちであったのは言うまでもない。
10日から同局で始まった新ドラマ『同窓生~人は、三度、恋をする~』で、連続ドラマ初主演を果たすことになった新さん。様々な悩みや問題を抱えたアラフォー男女4人が織りなす大人のラブストーリーに挑戦中である。このドラマでも撮影中に空き時間ができたら新さんは突然行方不明になっていたりするのだろうか? まぁ、今回の放送で近所の史跡&神社仏閣辺りを探しに行けばすぐに見つかるであろうことが判明したので、共演者やスタッフの皆さんも一安心だろう。
私は、新さんがこのドラマを撮り終えたころに、また河童を探す旅に出るんじゃないかと想像するとなんだか楽しくなってきた。こうなったら是非どこかの秘境で河童に遭遇してもらって、二人で妖怪や歴史についての話で盛り上がっていただければと思う(河童が人間語を話せたらいいなという願望も含めて)。そして、いつかまたテレビで河童遭遇話を新さんからお聞きしたいものである。
■テレ川ビノ子 / テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!
1 2