一方で、紗和の姑は、2人に子供ができないことについて紗和に「あなたに色気がないから」と言い放つ。そんなふうに姑にキツイ言葉をかけられたことを夫に伝えると「そんなことない。可愛いよ」と優しさを見せてくれ、2人で手をつないで眠るのだが、それ以上のことはなく、セックスレスが続いている。その時に紗和が感じる「私たちは仲良し。でも……」という微妙な満足感と物足りなさを覚える様が実にリアルだ。
また、利佳子宅でホームパーティーが行なわれていた際に、利佳子の不倫相手がそこに乗り込もうとするシーンがあった。その時、紗和は「私の弟です。迎えに来てもらう約束をしてたんです」と嘘をつき、利佳子の不倫がバレることを防いだ。しかし、それを見ていた利佳子の夫は、「あの男は紗和の不倫相手なのでは」という疑いを持ち、利佳子に紗和との付き合いを控えるように忠告する。人妻の不倫にまつわる特集記事を組む雑誌の編集長を務めているにも関わらず、自分の妻の不倫には全く気づかないばかりか、妻の友人の不倫を疑うという利佳子の夫の姿はなんだか哀れだ。しかし、配偶者に不倫されている側というものは、案外「うちに限ってまさか」と他人事のように捉えているケースも多いのかもしれない。
次回の放送では、紗和が斉藤工(32)演じる生物教師と不倫の扉を開けてしまいそうな予告もあり、今後の展開から目が離せないドラマになりそうだ。ただ、実際には不倫は夫婦間で最も大きなタブーである。このドラマが不倫を増長させる結論にならないようことを祈りたい。
(シュガー乙子)
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