2~3年前に韓国で流行したのが『遠征女シリーズ』。遠征女という言葉は、日本で働く韓国人デリバリーヘルス嬢を指す。日本人男性と遠征女の行為が盗撮された……という設定の、日本のAVなのだが、韓国男性の間ではかなりの話題となった。「ネットで見れなくなると困る」と、スマホに全シリーズを保存していた知人韓国人男性もいた。
一方でこの作品には否定的な声も。日本で『韓国芸能人盗撮 アジア芸能界の悲惨な事情』というタイトルで流通したため、韓国芸能専門家たちから「韓流の品位を貶める」と批難の声が挙がったのだ。しかも、設定なのだと思いきや、本当に盗撮しているふしがちらほら散見されるため、法律的観点からも問題視されている。
AVメーカーのない韓国では…
さて、韓国人男性に日本のAVの何がよいのかと聞くと<プロット><シチュエーション><バリエーション><アブノーマル>などの答えが返ってくる。韓国のAVには、そこまでのクオリティーは望めないらしい。
そもそも、韓国はAVを作る方、見る方の双方にとって規制が厳しい。日本の大手AV制作会社の知人に事情を聞くと「韓国では社会の雰囲気や環境的に撮影自体が困難」とのコメントが。また、日本のAVメーカーが海外で企画ものを撮影する時、現地コーディネーター(例えば、日本のAV女優とアフリカの原住民のAVを撮影する時には、現地の言語や事情に詳しい案内人を手配する)がおらず、仕事を依頼するのも難しいという。