とはいえ、佐藤は「東大卒イケメン」などという肩書きを利用した仕事をしているわけではなく、あくまでも賢そうな“イメージ”が先行していたせいで残念ギャップとなってしまっただけのこと。そのうえ合コンでのブスコールや前田敦子を生ゴミを運ぶかのように扱ったことなどの報道により「上から目線のオレ様」キャラが定着しつつあったことも、今回の残念ぶりに拍車をかけているだろう。
しかし繰り返すが佐藤は「オレ、頭いいんで」と自称しているわけではない。かつてドラマ『メイちゃんの執事』のレギュラー陣として『ネプリーグ』(フジテレビ系)に出演した際、「フィッシュ・アンド・チップス」を答える問題でそのものを知らず「パンプキン的なものかと……」と釈明したり、今年4月にもドラマ番線で同番組に出演し歴史問題や常用漢字がからっきしわからない姿を見せている。それを鑑みれば、本人もファンも今回の珍回答連発は「何をいまさら……」という感じだろうか。
それにしてもこういったキャラクターは、おバカキャラ男子が跋扈する芸能界では稀で、裸の王様のような痛キャラとしてバラエティで輝く可能性もあるが、それは事務所的にも本人的にも、そして現行のファンたちも断じて認めないだろう。佐藤健はあくまでもイケメン俳優だ。というわけで、出演作品のPRといえども、あまりクイズバラエティには進出しない方が良いかもしれない。
(清水美早紀)
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