女性が高まり、そろそろイケそうかな……というころになって、それを男性に伝えると、急に張り切る男性、多いですよね。腰をより速く振ってみたり、この彼のようにクリトリスを強く刺激したりと、とにかく「より強烈な刺激を与えなきゃ!」と思うらしいですが、これではせっかくの快感が逃げてしまいます。「イキそう」という時の刺激が、その時のベストだったのです。それをなんで変えちゃうの……。
私から彼にそれを告げると、「え、初めて知ったよ……」と返ってきました。彼女のためにラブグッズを一緒に買いにくる男性ですら、こうなのです。女性の快感の仕組みをまるで知らず、強くすればいいと信じて疑わない。彼女がイキそうになると自分も盛り上がってしまうのでしょうが、そこはぐっと堪えて、これまでと同じ強さとスピードの愛撫を続ける精神力を身につけていただきたいものです。その点でも、この「ベターザンチョコレート2」は1ポイントだけに力がかかりにくので、いいかもしれません。
女性の性欲についても、快感についても勘違いばかりの男性とは、セックスというボディコミュニケーションを円滑にすすめるのは難しいですね。まして、身勝手な性的ファンタジーを押しつけてくる男をや、という感じです。これだけ自らの性欲や性感に自覚的な女性たちが増えているなから、オレたちが女をヤッているという意識から抜け出せない男性は、やっぱり淘汰されていいと思うのです。
■桃子/オトナのオモチャ約150種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。ブログ、twitter