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埴輪の王子がジャーナリスト? 25年振りに復活した“はに丸くん”とは

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 そこへ、アシスタントの千葉美乃梨アナウンサーから、「はに丸さんにジャーナリストとなって現代社会を掘り下げてもらいたい」と依頼され、俄然やる気満々になるはに丸くんであった。

“味のり”にハマるお友達の未来

 まず最初のコーナーは「はにスクープ」から。現代社会の街を望遠鏡から覗いて観察してみたところ、「現代のお友達はみんな四角い何かを持ってる! 味のりかな?」と疑問に思ったはに丸くんが街頭インタビューに繰り出した。

 「味のりみたいな四角い何か」はスマホのことを指しているのだが、四半世紀ぶりに復活したはに丸くんは知る由もないのである。スマホを手にしている現代のお友達に駆け寄ると、

「すいませ~ん! 手に持ってる“味のり”大人気だね! ボクにも一枚食べさせて~」

 と、スマホを味のりだと勝手に決めつけて図々しく一枚貰おうとしちゃう無邪気なはに丸くんであった。相変わらず可愛いんですけど~♪

 けれどもそれが食べ物じゃなくてスマートフォンという“機械”だということを現代のお友達に教わると、早速調査開始。スマホは便利だけれど、歩きスマホが原因で事故に遭ったり、ケガをしたり、中には駅のホームから転落して死亡することもあると知り「はにゃ~!?」と、激しく驚くはに丸くん。

 現代人がスマホの虜になっていることを憂いたはに丸くんは、これからの未来がどうなるか気になり、六本木ヒルズに東京オフィスを構える世界的IT企業のGoogleへ突撃取材。

 社内に案内されると、スマホの画面を指でフリックすることができない埴輪でも使えるように(?)、音声だけでもスマホを操作できることがわかったり、地図アプリの進化系「リキッドギャラクシー」という、その場にいながら世界中を冒険しているような気分になれるシステムがあることも知った。

 しかし、はに丸くんは「何でも便利になると人間は怠け者になっちゃうんじゃないの?」と同社の製品開発責任者の方に疑問をぶつけたのだった。「自分が本当にしたいことや人間じゃなきゃできないことに時間を使えるように開発を続けているんだよ」と説明されても、便利過ぎるシステムには納得がいかず、ちっとも引かないはに丸くん。

「旅は(自分で調べたり苦労して足を運ぶ)その過程が楽しいんじゃないのかなぁ?」
「本当の喜びは苦労の中にあるんじゃないかなぁ! とボクは思うんだけどなぁ」

 と、もっともらしいことを主張して、責任者の方を困らせてしまうのであった。取材VTRが終わった後、スタジオでのコメントでも

「便利なことが人間にとって本当に幸せなことなのかなぁ? って、ちょっと悩んじゃった夏でした……」

 と、何だか落ち込みモードに入ってしまったはに丸くん。子供らしく無邪気に振る舞っているかと思いきや、時々、急に大人びて物事の本質を鋭く突いて来るのである。昔からそこまで哲学的なことをしゃべるキャラクターだったのだろうか? 自分の子供の頃の記憶が定かではないが、もしかしたら大人向け番組仕様で知能をバージョンアップさせているのかもしれない。思ったことを素直にそのまま言っちゃうまっすぐな性格は変わってなくて安心した。

 昨年、NHKと日本テレビが共にテレビ放送開始60周年を迎えて共同制作したバラエティー番組の第二夜『日テレ×NHK 60番勝負』で、はに丸くんがちょこっとだけ出演していたが、その時もやはり日テレのお偉いさんに対して無邪気に「三冠王ってどんな王様?」「2位じゃダメなの?」といった視聴率についての突っ込んだ質問をしていたっけ……。

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テレ川ビノ子

テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!

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