そのソフト感を中でも味わいたくなって挿入したところ、感触は「やさしい」の一言につきます。先端の細い流線型によって、内側に沿うようにしてするすると入っていくボディ。細さとやわらかさがあいまって、すぐに中になじみます。最初に異物感があるとその後、気持ちよくなるまでに時間がかかりますからね。いきなり「なじむ」というのは、それだけで評価が高いです。
振動派の人には「みかづき」を、出し入れしたときの摩擦感を味わいたい派には「みなもづき」をおすすめしますが、この凹凸も第一印象から一転、なんとも「ほどよい」と感じました。ゆっくり動かせばちょっとしたアクセントになるし、早く動かせばそのぶん摩擦も大きくなって、しっかりとした快感をもたらしてくれます。それでもガンガン激しく突かれているというより、やさしくマッサージされているような感覚が絶妙なのです。
押しつけがましくない静謐なたたずまいでいて、何もかもが「ほどよい」感じ。女性は過激さではなく、この「ほどよさ」を求めているんだとつくづく感じました。もちろん働くときはいい仕事をきっちりこなし、それをドヤ顔で自慢することが決してない……ああ、このiroha FITみたいなやさしい青年はいないかしら! そんなことを考えてしまいました。
俺がイカせた、俺はデカい……という自慢するより、寄り添うほうがモテるのにね。どうすればこのiroha FITのマインドを男性に伝えることができるでしょうか?
■桃子/オトナのオモチャ約150種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。ブログ、twitter