もちろん、そういう側面もあります。特にローションは濡れないときに役立ちます。でも「私、濡れるし」って胸を張られるのは意味不明。女性の身体は蛇口じゃないんだから、ひねると必ず水分が出てくるものではありません。出産や加齢によって濡れにくくなるというのは私もまだ経験していませんが、月経サイクルによって濡れにくい、お酒を飲みすぎちゃうと濡れにくい……ということはよくあります。どんな濡れやすい人でも濡れにくいときはあるし、濡れにくい日はくると考える。だからドヤ顔をしている人を見ると、なんだか悲しくなるのです。
そんな状況をフォローしてくれるのがローションではありますが、それだけにしか使わないのは、ほんっとにもったいない!! だいたいローションは女性の性器周りにだけ使うものではなく、男性の性器に使ってもいいし、お互いの乳首に使ってもいいし、もっともっと全身に使ったっていいのです(全身に使うときはもうちょっとお安いものをオススメしますが)。ふつうにしていても楽しいセックスに、さらにプラスαの愉しみを加えるものだと私は思っています。マイナスをゼロにするだけのものではないんですよ。
プラスの刺激がある電マ
ローターにしても同じです。セックスでお互いに触れるとき、いろんな触れ方をしたほうが愉しいでしょ。肌と肌の接触もいいですけど、ちょっとアクセントをつけるために、ローターを取り入れる。これも性器だけでなく、全身くまなくマッサージをするように使えばいいし、いちゃいちゃくすぐるときに使ってもいい。こう使わなければならないという決まりはないんです。
どちらもサイズが小さいので、荷物にはなりません。たったこれだけを持ち歩くことで愉しみがプラスされるのに、言葉尻に草を生やしてそれを放棄するのは、損だよねぇと思うわけです。と同時に、この「マイナスをゼロにするだけのものではない」というラブグッズの考え方をもっともっと知ってもらうにはどうすればいいのか。知恵をしぼって考えなければいけないと感じました。
「プラス」といって思い出すグッズが、バイブバーにはあります。「おもてなしデンマ」という、コード付きでコンセントから電源をとるタイプの、スタンダードな電マです。
全体的に小ぶりとはいえ電マは電マ、振動は相当に強いです。私は「電マはバカ男に持たすな」をモットーに掲げています。AVの電マ攻めを真に受けて、この強い振動を股間にぐいぐい押しつけてくる男性もいるようですが、それはもはや凶器です。そっと触れさせるにしても、神経がつまったクリトリスではビリッとした痛みしか感じないでしょう。