大学院を卒業したものの就職に難儀し、非常勤講師として働く“半人前”の息子が結婚。嫁が「夫(=息子)のぶんも稼ぐ」と言っているのに、彼女の転職回数が多いのが気になる、というトピ。トピ主は「転職回数の多い人は要注意」との持論を根拠に、嫁批判を繰り広げている。妻へ経済的負担を強いること前提の結婚話であるのに、甲斐性なしの息子への叱咤はナシである。とかく姑というものは息子に対して、市場価値よりもはるかに高くその価値を見積もっていることが多い。
次男の嫁が第二子を身籠っているが、第一子は女の子でお腹の子もおそらく女児らしい、本人に直接「どうしても男の子産んで」と頼みたいのですが……というトピ主。いや、そこは誰も選べるもんじゃないだろう……というツッコミと批判ばかりのコメントを受けても、「跡取りを望んではいけないのでしょうか?」と書き込んでいる。望んで叶う希望と叶わない希望がある、ということくらい、いい年をしてわからないものか。人間、年を取ると現実的なものの見方ができなくなりいっそうワガママになっていくのだろうか。跡取りが必要だと声高に訴えるトピ主に限って、特に名家でもなく一般的なサラリーマン家庭だったりするのも小町の七不思議である。
THE・すさまじい姑。トピ主レスがヤバすぎてグイグイ読ませる。是非リンク先でそのヤバさを体感していただきたい!! また舅もすごい。嫁が2人目を出産するにあたって「主人もその時、正月に出産なんて非常識だ。正月に産む方が悪いとお嫁さんを叱っていました」。姑とか舅とかそういう枠を超えて、人間としてなかなか興味深い思考回路だ。ちなみにトピ主の娘とその夫もひどい。姑は常に「この嫁が“悪者”になってくれればおさまるのに」と考えており、読むだけで体調を崩しそうな最恐トピだ。
今回ご紹介したトピ主たちは「本当にこんな姑実在するの?」と驚いてしまうものばかりだが、「嫁は借り腹」発言で一躍時の人となった和泉節子のような女性も実在しているのであるから、こういった姑に遭遇していない読者たちは幸運なだけなのかもしれない。世の中は本当にいろんな考え方の人がいるよなぁ。
■ブログウォッチャー京子/ 1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。