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私はいかにしてビッチになったか~蜜柑の恋 地元編

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 Photo by Mariana Janeiro from Flickr

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 ごきげんよう、アスモデウス蜜柑よ。

 上京してから水商売にどっぷりと浸かった後、好き勝手文章を書いたり映画にグルメにお酒にセックスに精を出して過ごしている私だけれど、以前アダルトチルドレンについての記事にも書いた通り、完璧主義でしつけに厳しい母親の下で生まれ育った。まさか自分が大人になって、相手の男に彼女がいようが結婚してようがお構いなし、自分が良ければそれでいい、なんて自分勝手な基準で男をとっかえひっかえして遊びまわるようになるとは思わなかった。

 そもそも、地元を出て一人暮らしするようになるなんて、母親の抑圧下にいた学生時代の私には想像もできなかった。そんな私がなぜ単身上京し、現在のような逞しい生活を送っているのかというと、すべては愛した男との出会いで大きく変わったからだ。何度書こうとしても恋愛遍歴を書くということはなかなか勇気がいり、筆が進まなかったが、そろそろ過去の恋について執筆してみようと思う。

 私には一部の友人さえも知らない深い罪がある。

心から愛したダメ男のこと

 19歳で上京してきてから現在まで、私は誘われるがままあらゆる飲み会に赴いて顔を広げた。様々な男を見て、恋をし、ときめいた。時には敏腕経営者、時には舞台役者、時には映画俳優、時にはプロのミュージシャン、時には売れないバンドマン、時には少し精神を病んだ作家、会社をいくつも持つ企業家。いずれも仕事熱心で夢を持ち、女に対しての心遣いが手馴れた、いわゆる遊び慣れた男たちであった。

 もちろん、恋人という肩書きになった仲の男もいる。しかし私が心から愛した男は二十数年生きてきた中ではたったの二人である。

 一人は高校入学を直前に控えた中三の卒業間際に知り合い、初めて本気で付き合った男。ビリヤード場とダーツバーを経営する10歳上の彼はアキという名で、私は実に5年近くの時間をほとんど彼に費やした。もう一人は上京してから4年ほど一方的な恋心をぶつけた男なのだが、まず、記憶を掘り起こしてアキの話をしなければならない。

 出会いのきっかけは、自宅を抜け出して友人と外で喋っていたある夜だった。彼が経営するダーツバーの近くで、アキの友人に声をかけられた。その人は私の外見を見て「絶対にアキのタイプだ」と言い、すぐに私をアキの元へ連れて行って紹介された。その夜から、私は「20歳」と年齢を偽って、頻繁にアキの店へ出入りするようになった。

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アスモデウス蜜柑

好奇心旺盛な自他共に認める色欲の女帝。長年高級クラブに在籍し、様々な人脈を得る。飲み会を頻繁に企画し、様々な男女の架け橋になり人間観察をするのが趣味。そのため老若男女問わず恋愛相談を受けることが多い。趣味は映画鑑賞で週に3本は映画を見る。

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