イジメ告白から警察が動くまでに発展した今回の騒動。江角がイジメのどうかはともかくとして、当時のママ友同士の確執が現在も残り続け、氷解していないことは間違いない。また、この確執が明るみに出てしまった直接の原因は、やはり江角のブログ運営があまりに“下手”だったと言わざるを得ないだろう。
そもそもイジメ告白など行わなければ、落書き事件も闇に葬られていた可能性がある。江角は9月9日付けで「皆様へのご報告」と題したブログ記事をアップし、騒動拡大についての謝罪を述べてはいるが、「私自身、週刊誌でこの件を初めて知った次第で、その後、元マネージャーから私に対し、このような事態をおこして迷惑をかけたとして謝罪の連絡がありました」と関与を否定する内容だ。加えて「現在も心療内科で治療中の元マネージャーや私の子供たちへの配慮もあり、詳しいご説明を差し控えさせていただくと共に、ご説明が遅れたことを重ねてお詫び申し上げます」と、詳細な説明を避けた。
元マネジャーの通院や子供を持ち出すなど、責任逃れの意図がミエミエで、さらなる批判が集まってもおかしくない内容である。ところが、この記事のコメント欄には江角擁護や応援の声ばかりが1000件以上も寄せられている。ざっと眺めるだけでも「きにすんな~!」「マキコさんの、親としての姿勢が大好きです。」「いろいろ大変だと思いますが、何も謝る事はないです、悩む事もないです。味方はたくさんいますから^ – ^」といった内容ばかりなのだ。
アメブロのコメント欄は運営サイドが事前にチェックするため批判的な内容は掲載されないことがほとんどである。今回掲載されているコメントも、そうしたチェックを経ているものだろう。しかし、ブログ以外のネット上ではバッシングが巻き起こっているだけに、応援コメントの羅列はかえって不自然でイメージダウンのループを招く。大手事務所を退社して踏ん張り時であるにもかかわらず、この対応は失策ではないだろうか。
同情を集めるつもりの投稿が発端となり、あっという間に“炎上キャラ”の旗手となった江角には、ぜひブログ炎上女王である辻希美とその夫、杉浦太陽を見習ってほしい。辻は生後まもない第三子を連れて家族でディズニーランドに行っては炎上、ウインナー多めの食事を作れば炎上、パンを焼いても炎上と何を書いても炎上してきたうえ、8月12日放送の『解決!ナイナイアンサー』(日本テレビ系)で中傷に心を痛めていたことを告白すれば、またそれも炎上……と、やることなすこと燃え上がってしまう辻ちゃんは、皮肉なことにアンチの多さが芸能界における存在価値を高めている。テレビや雑誌への出演は決して多くなく目立った芸能活動はしていないにも関わらず、ブログが炎上し続けているのは、形はどうあれ、それだけ世間からの注目度が高いことの証明にほかならない。