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食欲の秋、その2。「痛くて熱い」激辛料理を求めるマゾヒスト

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パワーアップ調味料(イラスト/別珍嘆)

パワーアップ調味料(イラスト/別珍嘆)

激辛偏愛

 昨年、6万6千人を動員した『激辛グルメ祭り』が今年も新宿区大久保公園にて開催中だ。ファーストラウンドは9月9日から15日まで、セカンドラウンドは17日より24日までと、二回に渡って行われ、全17店舗が「激辛だけど超ウマい!」自慢の料理の味を競い合っている。

 テレビのワイドショーやバラエティー番組でも、連日に渡って会場の様子が報道されている。イベントに合わせて『激辛料理店特集』も盛んに組まれる中、無類の激辛ファンである当方は、舌を痛めつける痺れ、体内を猛スピードで駆け巡る血流、吹き出る汗の爽快感を想起し、居ても立ってもいられない。

 というわけで一人、ファーストラウンドに果敢に参戦し、蒙古タンメン中本『冷やし辛ソーラーメン』、メナムのほとりの『グリーンカレーヌードル』を平らげた。いずれも小辛から激辛までレベルを選べるとのことで、全て激辛でお願いしたのだが……どうしたものか、辛くない。

 蒙古タンメン中本といえば、激辛ラーメンファンに人気の『北極ラーメン』が有名だ。かく言う私も大ファンであり、二週間に一度は『北極、辛さ三倍、油少なめ、麺固め』に、さらに卓上唐辛子を大量投入した一品を摂取しなければ気が済まない。北極三倍より辛いと噂の期間限定『北極の超』も、中にかけられた麻婆豆腐の辛さを二倍にしてもらって大変美味いしくいただいたものだ。

 しかし、今回の『冷やし辛ソーラーメン』はピンと来ない。『グリーンカレーヌードル』も、おいしいのだが、辛味が頭のてっぺんから突き抜けない。激辛好きが高じて、ついに舌が馬鹿になったのか。神経系統が麻痺でもしたか。

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林永子

1974年、東京都新宿区生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業後、映像制作会社に勤務。日本のMV監督の上映展プロデュースを経て、MVライターとして独立。以降、サロンイベント『スナック永子』主宰、映像作品の上映展、執筆、ストリーミングサイトの設立等を手がける。現在はコラムニストとしても活動中。初エッセイ集『女の解体 Nagako’s self contradiction』(サイゾー)を2016年3月に上梓。

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