混沌とした状況は詐欺師にとってオイシさ100倍。息絶えだえのK-POP界でもその類の人たちが最後の踏ん張りどころとばかりに、がんばっております! そして、そうした輩がつけ込むはB級、C級のアイドルたち。ガードの固そうなA級を狙わないのはサスガです。
今回、狙われたのは、本コラム登場率NO.1の女性グループ、T-ARA。9月に入ってすぐ、イベンターのM社が日本の三都市を回る「T-ARA 2014 TOUR in JAPAN」を発表したのですが、これがウソくさいと大評判! 「開催もされなければ、チケット代も戻ってこないんじゃないか」「できるかぎり多くのファンからチケット代を振り込ませて、最後はドロンを決め込むんだろ」と大騒動になっています。
まず、M社は東京、大阪、福岡での開催を公表しました。でも、ファンからの問い合わせが多数あったのでしょう、間を置くことなく、各会場から「開催の予定なし」との公式アナウンスが! すると、M社は東京公演に関し横浜への振り替えを発表し、ほどなく横浜会場も「開催の予定なし」との告知を掲載……。チケット絶賛販売中にも関わらず、どの会場も「開催しません」と声明を出している異例の事態になっています。
問題を複雑化させているのは、T-ARAの日本でのファンクラブを運営してきたJ社です。J社ホームページのエンターテインメト・ディヴィジョンの欄にはT-ARAの名前が記載され、つまり、日本でのマネージメントも担当しているわけですが、ファンクラブは今年4月に解散しています。そんなJ社が「お知らせとご注意」と題して、下記の告知を掲載しました。
「該当公演は実施に際し、現時点で会場の使用許可がとられておらず、実施不可能な可能性が高いことが判明致しました。チケットのご購入に際しましては、細心の注意をお支払いいただけますようお願い致します」
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