連載

若者のセックス離れvs昭和オトコたちのキラキラしたセックスファンタジー

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momoco62

表紙は昭和の〈グラビア界の黒船〉アグネス・ラム 雑誌「昭和40年男

 なんでもかんでも〈若者の○○離れ〉とされる昨今。先日はテレビで〈若者のカマボコ離れ〉とやっていて、吹き出しそうになりました。セックスも〈若者離れ〉がよく嘆かれています。セックスレスはもとより、それ以前に性体験のない若者が増えている、ということなんだそうですが……なんかズレているという感が拭えません。

 「未経験の30代女性増加『背景にグッズの急速進化あり』と識者」という記事もありましたが、「ラブグッズがあるから、私、セックスしなくていいわ~」という女性がどれだけいるというのでしょう? 性経験がないのにグッズで欲求を満たす女性というのは、圧倒的に少数派です。第一、セックスは欲求のためだけにするものではありません。他者とのふれ合い、コミュニケーションは、グッズがもたらしてくれるものではありません。

 「若者がセックスしないから、子供が増えない。特に、仕事にかまけ、ラブグッズで欲望を満たす女性たちがけしからん!」と言いたいのでしょうが、おいおい、男性の存在はどこにいった……と頭を抱えてしまいます。見当ハズレなところ原因を求めているうちは、問題は何も解決しません。きっと、カマボコも同じですよね。若者が食べなくなっただけが理由じゃないのに、“おしゃれカマボコ”を作って若者に媚びてもウケません。

 〈離れ〉というけど、昔の人はそんなにセックスしていたの? 先週の当連載では〈熟年セックス流行の実態〉を考察しましたが、これも若いころに満足のいく性経験がなかったからこそ、それを取り戻すべく、いまになってサカリがついているのではないか、とも考えられます。

 性に対する倫理観が大きく違う時代を生きてきた方々ですし、特に女性が性を主体的に愉しむことは、いまと比べると格段に許されていませんでした。そのような環境下で長年かけて熟成されたファンタジーが、いま花開いているのでしょう。性の情報にあふれるなかで育った私たちが熟年になっても、こうはならないでしょうね。ファンタジーは自分のなかで育てるのではなく、巷にあふれているもの。自分から手を伸ばしさなくても得られるものには、“夢や憧れ”は抱けませんよね。

昭和の“性”ってどんなだった?

 だったら、性に対して憧れがありつつも、それなりに自由な性も体験してきた世代がベストなのでは……。そう考え始めたとき、「昭和40年男」という雑誌を知りました。昭和40年(~41年3月)生まれの男性をターゲットとした隔月刊の情報誌で、ノスタルジックな想い出を共有しあい、明日への活力とする記事が満載だそうです。

 目次を見てみると並んでいるのは、ブルース・リー、外車、外国人レスラー、超能力、ヴァン・ヘイレン、マイケル・ジャクソン……いや~、海外から入ってきたものにシンプルに胸を高鳴らせ、すなおに憧れていた時代だったんですね。なんて無邪気! 〈THE 男の子〉な趣味がてんこ盛りですが、車もプロレスもロックも、それこそ若者離れが叫ばれているものですね。

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桃子

オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

@_momoco_

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