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膣から電圧発生、女に理屈はいらない…「ジェムリンガ」がますますヒドい

【この記事のキーワード】

妊婦は使ってOK
 これに対しては珍しく、はっきりしたご回答で、

“ご使用はお控えください”
“下手に膣内に異物を入れて、頚管炎になったら切迫流産、早産の原因になります”

 えーと、子宮頚管炎(しきゅうけいかんえん)って妊娠していなくてもなりますよね。浄化! 直観力! 潤い! 体温&代謝アップ! と盛り上がっていたところに、この回答で突然の〈膝カックン感〉を覚えた人も、多そうです。ついでにこれをジェムリンガ語で解説すると、

ジェムリンガは男性を迎え入れるホト(膣)に必要なもの。しかし受胎後は少々事情が異なります。なぜならホトは「産道」に変わるから。ホト(膣)の新陳代謝も男性を歓迎するためのものでなく、新しい命をこの世に生み出すためのものになるので、そこにジェムリンガは必要ないと思っています”

 となるようです。

 なんだかジェムリンガ界では、〈性を充実させなきゃ幸せじゃない・女じゃない〉〈出産時以外の膣は、男のために準備しておけ〉という価値観のようです。そんな価値観に共鳴し(スピリチュアルトークでオブラートに包まれてるけど)、さまざまな悩みを胸の奥に抱え、切実な思いでジェムリンガを手にする女性も多いのでしょうが、最低限〈健康〉〈安全〉はしっかりチェックしていただきたいところ。個人的に膣は性生活と出産に活用したいけれど、ココロと体のメンテナンスには、別のパーツからアプローチしたいっ……!

 嗚呼またにしてもこの異界は深すぎて、語り尽くせませんでした。性と子宮の宇宙を語る謎物件ジェムリンガ、まだまだ追っていきたいと思います。

【参考文献】
※1『ジェムリンガ -初めてのあなたに読んで欲しい本―』須佐厳

(謎物件ウォッチャー・山田ノジル)

backno.

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山田ノジル

自然派、エコ、オーガニック、ホリスティック、○○セラピー、お話会。だいたいそんな感じのキーワード周辺に漂う、科学的根拠のないトンデモ健康法をウォッチング中。当サイトmessyの連載「スピリチュアル百鬼夜行」を元にした書籍を、来春発行予定。

twitter:@YamadaNojiru

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