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結婚願望を薄れさせてくれる? 男の本音たっぷりな『カツ婚!』の意外な効能

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左:『カツ婚!恋に喝!篇』講談社/右:『カツ婚!愛で勝つ!篇 』講談社

左:『カツ婚!恋に喝!篇』講談社/右:『カツ婚!愛で勝つ!篇 』講談社

 本気で「結婚したい」と思っている女性へ「だったら真剣に婚活に取り組め!」と檄を飛ばす一冊・『アナタたち「いつか結婚できる」と思っているでしょ?』を、先日、当サイトで紹介したところ、「女が“結婚してもらう”ために努力するなんて前時代的でナンセンス」といった意見を多く頂戴しました。もっともですね。

 そこで今度は、「婚活するぞ!」というヤル気をお持ちの女性でも、その気持ちが萎んでしまう(かもしれない)ような名著、『カツ婚!』をご紹介したいと思います。これを読んでも、アナタはまだ、男とあえて結婚したいと思えるでしょうか?

男は「世話を焼かれたい」が、「他人の世話はしたくない」

『カツ婚! 恋に喝!編』
『カツ婚! 愛に喝!編』(米沢りか/講談社)

 まず前提として、『カツ婚!』では、共働き夫婦であったとしても、基本的に家事育児は女性が担います。解説される男性の心理は「当然だろ、男はできればそんなもん、やりたくないよ」というスタンス。男はそういう生きものであるという前提で、「男と結婚したい」と願う女性が、結婚に結びつく恋愛を“どうやるか”、その手練手管が描かれています。

 すべての男性が上記のような心理で結婚生活を送るかというと、そんなことはありませんよね。「オレは違う!」「うちの旦那は家事も子供の世話もよくやってくれます」という異論もあるでしょうが、それは脇に置いておいて。本稿ではこの前提に則って、『カツ婚!』を真に受けてレビューしていきたいと思います。

 さて、同書によれば、「男は手間をかけられたい生きもの」なんだそうです。

 彼らは他者によって自分の手間を省いてもらうと、いたく喜びます。女性から「好き好き大好きずっと一緒にいたいな♡」とアピールされるよりも、掃除や洗濯などの家事を請け負う等の“手間を省いてくれる行動”こそを、愛情だと受け取るんだそうです。

 たとえばソファでうとうとしている彼に「風邪ひくわよ、ベッドで寝なよ」と移動を促す言葉をかけると、彼が不機嫌になる。あるいは、具合の悪そうな彼に病院受診をすすめても、ムッとした顔をされる。過去の恋愛でそんな理不尽な経験はありませんでしたか?

 これは、男性が「オレに面倒くさいことをやらせようと指図している」と受け取ってしまうがために、イヤな顔をしているのだとか。ソファで朝まで寝てしまって風邪をひいたり、体調が悪いのに無理をして倒れたりしたら、困るのは男性本人(および家族や仕事関係者もろもろ)。なのに、「こうしたら」と促されると、「オレの手間を増やされた!」と怒りが沸いてしまうのが、男。

 復唱しましょう。「男が喜ぶのは、手間をかけてもらった時/男が怒るのは、『オレに手間をかけさせるな』という時」。男性は、結婚したことで独身時代よりも手間が増えると「なぜ結婚したんだろう」と後悔するそうです。へえ……。

 そのほか、

●男性は豪華なご馳走よりも、ナイフやフォークを使わなくても食べられるひき肉料理や、骨を取り除いたうえでの魚料理などを好む。→あらかじめ手間を省いてもらってるから。
●男性が「もっと甘えてほしい」と発言するときは、「オレが喜ぶように立ててほしい」という意味。→「オレ、男らしい!」と思える瞬間が欲しいから。

 うーん。男の世話を焼くのが奥さんの仕事、という価値観をお持ちの方は多数派だと思うのですが、「そんなら、結婚しなくていーや」とスッパリ気持ちの整理がつく女性もいるのではないでしょうか? 私はそうでした。正直、「男の世話を焼きたい」なんて自発的に思ったことがないんですよ。長女ですが弟の面倒はまったく見なかったし、気分は一人っ子です。

  「(男の)世話をしてあげる」代わりに、「(男に)結婚してもらう」。だとすると、女性にとって結婚のメリットって何でしょうか?

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