会場でも本が販売されていましたが、UFO体験発言で有名な〈奇跡のリンゴおじさん〉こと木村秋則氏も、自然農法一派です。いっそのことリンゴおじさんのように、「宇宙人に遭遇、拉致された!」「龍を見た」「ソクラテスが夢に現れた」など次元を超越した謎トークを発信していただければ、〈エンタメだからコレはアリ〉という気持ちにもなるんだけど。有機だろうが自然農法だろうが美味しい食べ物を作ってくださる方々の存在がありがたいのは間違いないので、「有機イクナイ!」のお話はコアな内輪でお願いします。
せっかくなので、自然農法のカブを300円で購入して、みそ汁に。しっとりとした歯触りで、普通においしい。
後日、たまたまヒエトリサマたちの愛読雑誌『マーマーマガジン』(Vol.20)を手にしてみると、なんとここにも自然農法が登場していました。やっぱり異界はどこかで、リンクしていたのです。自然農法を実践する農家さんのインタビューでは、こんなことが語られています。
「肥料は土を冷やす。一般の田んぼは、素足で入ると冷たい。そこに農家の人は毎日入るものだから、冷えで腰を悪くする。でも、うち(自然農法)は素足で入るとあたたかい。うちの田んぼがあたたかいのは、毒を自然に浄化しちゃうから。〈冷えとり健康法〉をやってるのと同じだよ(笑) 土の健康と体の健康はまったく同じ。からだから毒をとってしまえば、あたたかくなって薬もいらなくなる。土もそうだ」
「福島で自然栽培をやっている畑の野菜を調べたら、放射能は検出されなかった。土が、そんなもの浄化してしまう」
土で冷えとりや放射能対策までを語る、夢たっぷりの自然農法。効果より何より、これらを真に受け「自然ってすごい!」と感銘を受ける人たちは、ある意味、驚異的な包容力だなとしみじみ思います。巷には〈大人の食育〉なんて運動があるようですが、化学のお勉強もぜひ加えていただきたいですね。お願いします、偉い方。
【参考文献】
『マーマーマガジン』Vol.20(エムエム・ブックス)
『すべては宇宙の采配』木村 秋則(東邦出
(謎物件ウォッチャー・山田ノジル)