――性欲がゼロからマイナスになる、といいますと?
K「昔は女友達とエロい話したり、お互いの彼のセックスについて話して盛り上がることもあったんですけど、いまは下ネタですら抵抗を感じるようになっちゃって。女性の下ネタでもキツくなってるのに、職場の男性には軽い気持ちで下ネタを言ってくる人もいて、本当に嫌な気持ちになりますね。心底軽蔑してしまいます」
――下ネタといってもいろいろありますけど、どの程度の下ネタに嫌悪感を覚えますか?
K「うーん。私が5年以上彼氏いないっていうと『じゃあ、その間エッチしてないんだ?』とか『したくならないの?』とか言ってくる男がたまにいて、そういうのはホントに気持ち悪いです。それと、ちんことかまんこも下ネタですかね(笑)? それくらいなら何とも思わないんですけど、具体的にセックスがどうとか、いつしたとかどこでしたとかはあんまり聞きたくないかな」
――女友達からのセックスの悩みなんかもそれに入りますかね。というか、このインタビューで気分を害されたりしてませんか……?
K「大丈夫です(笑)。女友達は結婚してる子も多いので、セックスレスの悩みなんかを持ちかけられることもあるんですが、レスどころか相手もいない私に聞いても何の役にも立たないと思うので『他の人に聞いて』ってはっきり言っちゃいますね」
――そんなふうに自分のセックス観が変わっていったことについてどう思いますか?
K「セックスしなくてもいいと思う反面、もう二度とセックスできないかも、とも思っています。いつか結婚したいし子供も欲しいけど、そのためには絶対セックスしなきゃいけないワケじゃないですか。でも、セックスに向き合いたくない、怖いっていう気持ちがあるので、いざそうなった時に相手を傷つけたり自分が嫌な気持ちになると思うとすごく不安になりますね。もし、セックスは子作りの時のみでいいっていう男性がいたら、少しは頑張ろうと思えるんですけど」
――逆に、次にKさんがセックスする相手が超テクニシャンで、そこからセックスに目覚めるという可能性もなくはないと思いますが。
K「それはそれでいいのかもしれませんけど。でも、もはや処女同然だと思うから1回目は絶対痛いだろうなっていう恐怖心があって。初体験の時もめちゃめちゃ痛くて、『こんなの二度とするか!!』って思ったから、あれをまた経験するのはちょっと……。だから、次に付き合うなら、淡白かつちんこが小さい男性が希望です。そればっかりはデートしても見分けられるものじゃないし、やっぱり当分彼氏ができたり結婚っていうのはないのかな」
セックスしない生活を送っていった結果、性欲の減退だけでなく、下ネタにも抵抗を感じ、セックスそのものへの恐怖心や不安を覚えるようになったという彼女。とはいえ、誰でもしばらく遠ざかっていたものと再び接触する時には多少の不安はあるもの。Kさんが満を持してセックスライフを再開した時にはまたお話を伺いたいものです。
(リオネル・メシ子)
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