この〈大人カラオケ〉、もちろん女の子を呼んで楽しむ男バージョンもあるが、どちらもシステムはほぼ同じ。ルームに入ってしばらくすると、店のマネージャーの合図で男子が一気に10人ぐらいがルームに入って来て、端から順に挨拶をし、終わるとすぐに部屋を出て行く。この間わずか1分ぐらい。するとまた別のグループが入って来て同じように挨拶をして出て行く。これがだいたい3、4グループぐらい続けて行われるので、全部で30、40人ぐらいの男子をチェックし、最後にお気に入りの子を指名するというシステムだ。
股間をえげつなくお触り!
私も知り合いのお姉さんに初めて〈大人カラオケ〉に連れていってもらったときは、入れ替わり立ち替わり男どもがやって来ては挨拶するシステムに圧倒されるというか、笑ってしまい、ひとりずつチェックする余裕なんてなし! 「もう誰でもいいや!」とやけになり、「最後に見たグループの一番左端にいた子」と適当にオーダーしたら、千原ジュニアに似たブサイクがやって来て驚いた思い出がある。
ちなみにこの男の子たち、お店にずっと待機しているわけでなく、黒塗りのバンに乗せられてカンナム周辺の加盟店(?)をぐるぐる回っているのだ。夜遅くにカンナムで飲んでいると、店の前に例の黒塗りのバンが横付けされ、そこから次々とイケメン風(あくまでも〈風〉)の男どもがぞろぞろぞろぞろと降りて来る光景をよく目にする。臭すぎる香水のにおいと何とも言えないウサン臭さ、もの悲しさが漂い、見ているこっちまで切ない気持ちにさせられるのがお約束だ。
韓国ではこのての男子をソンス(選手)と呼ぶ。知り合いの男性記者が昔ソンスのバイトをしていたという話を思い出した。バンに乗せられて一晩に20軒以上の店を回ったが、結局最後まで一度も指名されず朝を迎えたことがあるって話してたっけ。ソンスの仕事もなかなか大変なようだ。選ばれたら選ばれたでこれまた大変らしく、「お触りがえげつないマダムが多くて、1時間ひたすら股間を触りまくってくる客に耐えられず辞めた」と話していた。
そうそう先ほどの日本人女性4人組、サムギョプサルを食べ、お化粧直しもしっかりし、来たときよりも倍のテンションで店を出て行った。ひとりはわざわざ網タイツに履き替えるほどの臨戦態勢だ。さてさて彼女たち、楽しいカンナムナイトを楽しめただろうか?
■韓 美姫/先日スーパーで買い物中のペ・ヨンジュンに遭遇。顔がまん丸、体も少しぽっちゃりしてたから二度見しちゃいましたけどww
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