数あるママ雑誌を不定期にレビューする本企画、今回はこちらを取り上げたい。
表紙の雑誌名の上に「0カ月から2才まで」と明記されている。筆者の子供はもう対象年齢を超えてしまった。そんな今だからこそ、改めて眺めてみようという趣旨である。0歳から2歳までの我が子育てを振り返ってみて、載っている情報が実践的かどうか検証してみよう。
ウンチ背中漏れ防止オムツは?
付録はついていないが(もう付録ブームは終わったのか?)「応募者全員サービス」なるものがあった。平たくいえば全員プレゼント、往年の「りぼん」「なかよし」世代には懐かしいシステムだ。でもそれが赤子用の「主役になれちゃう☆ふわもこ耳つき帽子」って! いらね~~っ! 我が子に耳とかしっぽとか無駄なギミックを駆使して小動物的可愛さを加速させようという動きは本当に勘弁してほしい。
気を取り直して、今月号の巻頭特集は「7大人気紙おむつ コレがうちの子のNo.1!!」。
確かにオムツはどれを使うか最初は悩むもの。これはママ&赤ちゃん120組がとことん検証したという、カネも時間もかかっている本気企画のようだ。「うちの子にぴったり!が見つかる紙おむつマッチンググラフ」は、肌タイプ(敏感肌or丈夫肌)、体型(太めor細め)で、どのタイプがお勧めか一目瞭然というグラフ。相当便利! どれどれ、うちの子は超☆丈夫肌で細めで、『グ~ン』を使ってたから……と見ると、なぜか『グ~ン』は太めの子のお勧めオムツになっていた。他社より若干大きめの作りだったということだろうか? 冒頭から困惑してしまった。また一時期かぶれて使うのをやめた『メリーズ』は敏感肌にお勧めとなっている。120組が試した結果がこうだから、と言ってむやみに信じず、我が子に何が合うのかは成長過程でいろいろ試して探していくしかないのかもしれない、やっぱり。
それはさておき、月齢が低い頃(テープタイプの時期)のオムツの悩みといえば、なんと言ってもウンチの背中漏れ。筆者は新生児期にまず『パンパース』を使ったが、ゆるゆるウンチが背中漏れしまくってオムツジプシーになった。ウンチの背中漏れはオムツの片付けから着替え、服と寝具の洗濯、そして赤ちゃん本人の入浴まで発生する、地味な大事故だ。あまりにウンチ漏れが頻発するため、授乳して寝かしつけながら片手でスマホを操り何日もAmazonレビューを死ぬほどチェックして『グ~ン』へと行き着いたのである。今回の「モニターママの実感リポート」企画ではスタンダードな7社のオムツとその使用感をママさんたちがリポートしてくれていて、もちろんウンチ漏れについても詳しい。筆者はこれを読んで、使ったことのなかった『Genki』を使ってみたくなった。だが『パンパース』の背中ウンチ漏れ頻度の高さには一切言及がない。メーカーに協力してもらった企画の可能性が高いが、そこんとこ書いておかないと同じ地獄を見るママさんが続出するのではないだろうか。