――というと?
マキ「ネット上でのファンの導線をしっかり考えてるんですよ。Instagramでコーデ写真だけを載せてから、クレジットはブログに載せたりするんです。今って、インスタにハマってブログが休眠状態になっちゃうタレントやモデルもいるけど、紗栄子は両方をうまく連動させてる。LINEも定期的に活用してるし。彼女の生命線になってるのはやっぱり、さっき1本100万以上と言ったブログでの商品紹介なんですね。だからブログのトラフィックが下がるとピンチ。そこをうまく誘導するのは上手いし、使い分けるのって本当はすごく面倒くさいのに、こまめにやっていて偉いなって思うんです」
――意外とマメなわけですね。でもそのコントロールをしているのは、彼女をマネジメントしているスタッフたちではなく?
マキ「もちろんマネジャーさんとかが指導してるとは思いますよ。でも実行してるのは偉いでしょ。私が一番嫌いなのは、読モなんです」
――なぜですか? 私、読モと紗栄子ってそんなに違うと思えないんですけど。
マキ「読モより紗栄子のほうが“覚悟”がありますよ。仕事柄、読モの子たちと接する機会はよくあるんですけど、最近の読モの子って、芸能人になりたくない子が多いんです。とりあえずちやほやされてたいけど仕事はそんなしたくないし、記事だけ書いてお金もらえればいいや~って、軽いスタンスの子がめっちゃ多くて。ブランドの展示会やパーティーに顔を出すのももはやステータスのためとか人脈づくりですらなくて、『服が安く買えるから行くだけです~』みたいな。じゃあ彼女たちのゴールは何なのか、聞いたら、『早く結婚すること』ですって。そんなフワフワ生きてて楽しいかな?」
――紗栄子はもっと目的意識がはっきりしてる感じがする?
マキ「もちろんもちろん。無名の読モで、ちょっと金持ってる男との結婚狙ってるコよりは、断然、紗栄子の方がかっこいいですよ。批判を浴びるような土俵に立ってますしね」
――結婚と出産を経たからこそ、紗栄子は別格なのかもしれないですよね。
マキ「結婚、早かったですもんね。私、紗栄子をウォッチしていて、『若いうちに子供産んで早めに手が離れて、30歳くらいでまた恋愛市場に出て行くのっていいな』って思いました。もう若くないから無理だけど」
――確かに。紗栄子、人生謳歌してるな~。
マキ「もう完全に恋愛市場に出て来てますからね。今の日本で“好調な女ランキング”つけたら絶対に紗栄子は1位です。あんなラッキーガールに嫉妬したってしょうがない。だってあのコは、運を味方につけてる人なんですから。むしろ、今、紗栄子本人に一体何の悩みがあるのか聞きたいくらいです」
――なるほど……。ありがとうございました!
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