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性欲と媚薬のナイショの関係。日本伝統〈媚薬系ラブグッズ〉を試しました。

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媚薬は性欲に火を点ける魔法の薬なのか? Photo by Ges Rules ♥ from Flickr

 食欲、睡眠欲、性欲は三大欲求といわれますが、不思議ですよね。食欲と睡眠欲が満たされなければ生命維持できませんが、性欲の有無は命を左右しません。まったくないと、生物としての重大任務・繁殖にはつながりにくいものの、生活に支障は出ません。極端なことをいうと、いまは性欲がなく性行為をしなくたって新しい命を作ることはできる時代です。

 でも、性欲はやはり命とたしかに結びついていると感じることもあります。だいぶ前のことですが、アルピニストの野口健さんがラジオで「明日、山頂に挑むというときは、すっごく性欲が増す」とおっしゃっていました。そんなときにはTENGAが役立つという、貴重なお話も聞けました。使用後はフタをきゅっと閉めれば、放出したモノごと持ち帰ることができるので、山のゴミ対策としても完ぺき。外国人アルピニストにもたいへん好評なのだとか。

 ちなみに、このときはお酒を飲んだうえでのラジオ出演だったそうです。どうりで大胆発言が連発したわけですね。チャレンジすることで戦闘的な気持ちになっているというのももちろんあるでしょう。性欲を司る男性ホルモン・テストステロンは、戦闘的な気分や支配欲も司っているといわれています。その一方で、「死と隣りあわせの状況下では、遺伝子を残したいという欲求が高まり、性欲も増す」という俗説は、あながち的外れではないのかも、と思わされるエピソードでもありました。

 私自身も経験があります。不謹慎な話かもしれませんが、311の震災の後、なんだかよくわからないぐらいの性欲に襲われました。会社も休みになり、放心というか無気力になっていたときに、猛烈に「したい!」という衝動が自分のなかからわき上がってきたんです。ひとり暮らしのマンションにぽつんといるのが不安で、「誰かそばにいてほしい」といういう気持ちがこうして欲望となって表れたのかとも考えましたが、むしろあれこそが混じりっけのない、本能的な性欲だったといまは確信しています。「いや、いまってそういう場合じゃないでしょ、不謹慎でしょ」と頭で思いながらも、なかなか抑えられなかったのですから。

媚薬ってほんとうに効くの?

 こうした究極の状況で突発的に増大する性欲ですが、人工的に増やそうとする人たちもいます。そのために使われるのが〈媚薬〉ですね。これに対する世の関心はとても高いようで、スポーツ新聞や週刊誌には必ずといっていいほど広告が載っています。かなりインチキ臭いけど……。媚薬を飲ませたり嗅がせたりすると、女性(妻とはかぎらない)が勝手にムラムラしだして、いとも簡単にセックスに持ち込める……と思いたいオジサンが少なからずいるってことですね。もちろん、そんな都合のいいことは起こるはずもなく、たとえ魔法の薬で性欲を刺激されてムラムラしたとしても、なんら魅力を感じない男性とセックスしたくはならないものです。これにかぎったことではありませんが、オジサンたちの夢は単純で無邪気だなぁと思わされます。

 媚薬といえば、『媚薬の検証』という良書があります。男性の科学ライターさんが古今東西、媚薬とされてきたものを自身の体を張って試し、ルポルタージュしたものですが、私も一部参加させてもらっています。私に出された課題は〈肥後ずいき〉でした。エロい物事に興味津々なmessy読者のみなさんなら、一度ならずとも耳にされたことはあるでしょうが、ざっくり説明すると江戸時代にまでさかのぼる〈アダルトグッズ〉です。

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桃子

オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

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