そしてさらにありえないのが、ここでもまさかの〈子宮=毒吸い臓器説〉が再登場! そうです。あの〈布ナプ〉推進派が唱える、謎理論です。
「おりもの粘液がシートにつくと、シートの化学物質と混じって、それが逆流して、膣に再吸収されます。それが婦人科系の病気の元にもなります。(中略)シートを使うほど、おりものの量が増え、ゴムと化繊で包まれた環境で、蒸れて臭いも出てくるのです」ーーHPより
だから自然なヘンプ(麻)やシルク(絹)素材を使ったパンツがオススメですよ、空気パンツや女神パンツでおりものが減りますよ、というリクツです。ちなみに改めて言うまでもありませんが、逆流も再吸収もありえませんので、おりものシートを使っている方はご心配なく……。
こちらはベジフードフェスタなるイベントで設置されていた女神パンツのポスター。「日本人のDNAレベルに共鳴」とは、えーと麻が日本で古来から使われてきた素材だからということ? ちなみに麻は、エジプトでもスイスでもローマでも、古代から世界各地で使われています。
さらに空気パンツ推しは〈伸縮ある腹巻〉も血流が悪くなり冷えのもと! といいますが、これに対して、靴下を5枚重ねスパッツを重ね、腹巻も定番アイテムとする〈ヒエトリ教〉をどう見るのか、一度お伺いしてみたいものです。パンツ1枚の締めつけでこれだけの不調が出るなら、これでもかと下半身を布で覆いまくる冷えとりなんかしたら即死しそう。
さて、〈女神のパンツ〉のほうではさらにゴム入りパンツで〈子宮の機能が低下〉すると脅し、妊婦さんへもゴムなしパンツの使用をご推薦。
「妊娠中の問題や出産時の問題が昔より増えているのは、下着によるものもあるのではないでしょうか。昔の人は、臨月でも畑仕事をしていて、出産ももっと自然だったと聞きます」 ーー「ふんどしパンツのLight work 8」HPより