ファッション業界やテレビ番組において、今や欠かせない存在となった鈴木えみ、佐々木希、菜々緒。彼女たちは、4年前に休刊したファッション誌『PINKY』(集英社)の専属モデルだった。しかし同誌において、彼女たちに引けを取らない人気を集めていたモデル・木下ココの存在感は、3人と比べてかなり薄れてしまった。木下はその後、2012年に創刊したファッション誌『vikka』(三栄書房)創刊号の表紙を務め、ウエディングドレス、ジュエリー、コスメなどのプロデュース業に励んでいる。しかし、ブログやInstagramにUPするプライベート写真を見ると、『PINKY』時代と比べ別人のように変化した容貌に言及せずにはいられない。昨年8月に放送された『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)にゲスト出演した際の姿も「ゾンビみたい」「まるで別人」「劣化しすぎ」と話題になった。
以前の木下といえば、ガーリーで可愛らしいメイクに、ゆるく巻いた明るい髪、“ココカジ”と呼ばれたカジュアルなレトロファッションが定番で、全体的に柔らかい印象が強かった。しかし、自身のSNSに投稿される近年の姿は、かなり尖った雰囲気を醸し出している。耳下あたりで切り揃えられたストレートのワンレンボブヘアーに、細い眉毛(時に薄い)。アイシャドーやアイラインを控え、まつげエクステの黒目の上、目の中心部のみを目立たせるようなアイメイク。仕上げに赤やビビッドなピンクの口紅を塗り、「モテ系」から「モード系」にシフトしている。
スタイルチェンジ自体は良いのだが、問題は現在32歳という年齢のわりに、モデルらしからぬ老け方をしていること。ファンの間でも「違和感がすごい」と話題にされているようだ。トレードマークだった大きな目は、まぶたが著しくくぼみ、クマやほうれい線が目立ち、顔色も悪い。以前は鈴木えみ等に比べ、丸みのある女性らしい身体が印象的だったのだが、今は鎖骨や首筋の血管が浮き出てしまうほどガリガリのスレンダーボディ。若いころとは脂肪の付く箇所が変わり、体質も変化したのだろうが、痩せたことで、目や顔全体の脂肪が削げ落ちてしまったのかもしれない。
彼女の場合、自身のフォトブックや誌面で見る姿は美しさを維持しているが、自撮りや動画といった、プロの手によって修正を加えていない姿とは明らかに違う。この現象は、同じくガーリー系モデルとして第一線で活躍してきた平子理沙を想起させる。ガーリー系のモデル・タレントは、一定の年齢を超えると「若作り」感が否めなくなってしまうのだろう。平子のような「特殊メイク級フェイス」と化すのか、加齢を受け入れた上で軌道修正するのか……ファッション業界において多大な影響力のあった彼女だけに、今後、どのような姿へと変化していくのか目が離せない。
(舞生G子)