そして同誌が“本命”と目論むのは、アイスショーなどのスポーツイベントを手掛ける会社の社長・A氏だ。安藤にとってはいわゆるタニマチで、スポンサー。ネット上ではA氏の顔写真が貼られ、安藤の娘の写真と比較され「目元がそっくり」と言われている。ただA氏には妻子がいるため、安藤は公表を控えたのではないか……との憶測が飛び交う。その真偽を同誌が問うと、A氏は「私は父親ではありません!」と高らかに笑い飛ばしたという。
しかしここまでして、安藤美姫が誰との間に子供をもうけたのか、知りたいものだろうか? フィギュア競技を引退してテレビバラエティやスポーツ番組に出演している際の安藤の仕事態度が批判を集めること自体はわかる。だが、視聴者や一般読者の好奇心を満たすためだとか、安藤とその娘を貶めたいという卑しい願望で「秘密を暴く」ことは誉められたものではないし、安藤の仕事うんぬんとは無関係のバッシングにつながる。はっきり言ってしまえば、A氏が子の父親であると暗に示して、「売春」や「愛人関係」によって子をなした女だと批判したい意図があからさまである。安藤は安藤で自己顕示欲の強さが常人の比ではないので、モロゾフ氏とのすったもんだ含め、いずれ「今だからすべて話します」とお涙頂戴劇に転嫁しかねないわけだが……。結局外野は、そっとしておく以外何もできないのかもしれない。
(ヒポポ照子)
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