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「グラドル一発200万」暴露の信憑性が少し高まる、男の自慢心理

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グラドル一晩20万円は妥当なのか?

 そもそも相手が人気のグラドルだったとしても、20万円を支払う価値はあるのか。たしかにグラドルの方は、スタイルが良かったり、顔が整っていたり、と一般の女性にはない価値を持っているものです。しかしながら、彼女たちは性的なサービスのプロではないうえ、あくまでも「タレントだから」という理由で料金が釣りあがっているだけ。「何であたしがこんなことしなくちゃなんないのよ(プンスカ)」と不機嫌マグロ状態で接客に臨むコもいるかもしれません。お客側には、20万円払ってるのにサービス面がグダグダ……みたいなリスクも予想されるのです。

 高級ソープ店の一回(120分コース)の料金はおおむね5~8万円だそうですから、性的サービスだけが目的ならば、そっちのほうがずっと安く済んでしまいます。テレビや雑誌への出演経験はなく、イメージDVDだって1本もリリースしたことないけれど、美肌・美乳・美尻でイイ匂いのする高級ソープ嬢。修整写真と全然質感の違うイマイチ不機嫌なグラドルより、良さそうなんですけど。でも、「高い金を払ってでもグラドルを抱きたい男」にとっては、どれだけ美しく優しくきめ細かなサービスをしてくれる風俗嬢でも“素人女性”である以上は価値がないんでしょう。

 思うに、20万円にせよ、200万円にせよ、そうした金額を払ってグラドルから性的サービスを受けようという人は、サービスの内容の良し悪しじゃなく「グラドルから性的サービスを受けた」という事実そのものに価値を見出しているのでしょう。サービスが全然ダメでも「有名アイドルを抱いた」という事実が、その人を喜ばせるのですね。

 これは、ちょっと骨董趣味に近い心理なのかもしれません。「このツボ、200万円も出して買ったんですわ~!」と自慢するのと一緒で「あの有名なKって女を抱くのに、200万円もかかりましてな~!」と自慢する人の姿は容易に想像できます。そうした場合「抱くこと」よりも「お金を払うこと」のほうが重要なのかもしれません。そこでは、払う金額が多ければ多いほど「抱いた」という事実の価値が高まるのでしょう。

 ところで、川崎にある伝説的な高級ソープ店では、かつて12万円コースがあったそうです。そのお店では、生ギター演奏による歓迎があり、さらにはプレイ後に近所のお店からステーキや寿司などの出前をもってきてくれる、というのですから、個人的にはグラドルに20万円払ってセックスするよりも、12万円でセックス後にステーキ、のほうが楽しそうだと思います。まさに酒池肉林、って感じで。

 

■カエターノ・武野・コインブラ/80年代生まれ。福島県出身のライター。Twitter:@CaetanoTCoimbra

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カエターノ・武野・コインブラ

80年代生まれ。福島県出身のライター。

@CaetanoTCoimbra

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