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妻の姓を名乗らせたくない、天涯孤独の子を引き取りたい…あなたならどうする、人生の岐路

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Photo by Delaylah Blue from Flickr

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 世の中には明確に答えが出せる問題もあれば、出せない問題もある。多数が同じ答えを選ぶこともあれば、そうでないこともある。小町を眺めるとコメント欄で多数派・少数派にはっきり意見が分類されたり、トピ主自身が非難を浴びまくり非常識さが浮き彫りになるなど、組織化されているわけではないのにコメントをつける側の方向性が明確なことが多い。しかし、今回は小町でもなかなか答えが出づらく、トピ主が向かうべき方向性を指し示しづらくなっているようなトピを紹介したい。

彼の父親に結婚を認めてもらえない

 トピ主は8歳の息子を持つシングルマザー(27)、付き合って5年の彼氏(36)がおり、結婚に向けて話が進んでいた。トピ主は息子のために苗字を変更しないほうが良いと考え、彼氏も同意していたので、入籍すれば彼氏もトピ主苗字を名乗ることになる。しかし、当初は結婚を祝福してくれていた彼の両親は、このことを知るや、態度を一転させる。「結婚したけりゃすればいい、でももう顔も見たくない」と言い出したのだという。祝福されない結婚は罪悪感が残るだろうか、という相談だ。

 夫婦別姓問題についてはつい先日の2月20日、夫婦別姓を認めない民法の規定が憲法に違反するかどうかが争われた訴訟について、最高裁が大法廷で審理することを決め、大きなニュースになった。世界的に見ても日本のこの制度は特異であり、国連は1993年から数回にわたり日本政府に是正を勧告してきたうえ、2009年には国連女性差別撤廃委員会による勧告で『再三の勧告に従わず、差別的な法規定の撤廃に取り組んでいない』と厳しい指摘を受けた経緯がある。にもかかわらず遅々としてこの制度の改革はすすんでいない状況だ。

 筆者などはこの民法の規定が日本に根強く残る男尊女卑思想の根源となっているのではないかと感じているタイプであるから、トピ主のこうした相談も、どんな事情にせよ、女性が姓を変えたくなければ男性が変えるのもアリだし、難しければ事実婚でも良いのでは、と考えるが、小町ではどうか。

「息子に姓を変えさせた、自分勝手な女を、嫁などと認めません」
「日本ではそのような場合は、夫方の姓を名乗るのが一般的であり私でも拘ります」
「常識的な判断で、名前は貴方が変えるのが普通です」

 など、いかにも小町にあがりそうなコメがまず並んだ。だがこのトピが興味深かったのは、保守一辺倒の意見に終始しなかったことだ。「男女平等という建前に反して、結婚すれば殆ど妻の側が姓を変えます」と、現状に不満は感じるけど仕方ないよね派や、「一番に大事なのは子供さんです。優先順位を間違えてはいけません」とトピ主が意志を貫くよう応援するコメント、「どうしても彼の姓を名乗りたくないのなら、入籍しないで単に同棲(事実婚)でいいのではないでしょうか」と具体案を出す者も出てきて様々である。「自分の息子の名字は変えたくないのに夫の親にはその希望を否定するんだね」との批判コメもある

 「あなたはバツイチ子持ちなんだから身分をわきまえるべきです」と、シンママであるトピ主への風当たり強めな意見もあるが、何かというと離婚!とすすめて来るわりにシンママには冷たいというマッチポンプな小町であるから、そこはスルーしたい。

 結婚する女性が皆、喜んで姓を変えているわけではない。姓を変更することに付随する手間や不都合を、女性だけが請け負わなければいけない、その根拠はなんだろうか。トピ主レスはまだない。

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

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