当時の、全身から汗が噴き出る感覚は今でも鮮明に思い出されます。私の本棚を整理する人間は、母以外いない。ということは、母はボーイズラブの漫画を手に取った、ということ。
終わった……と思いましたね。
しかも当時一番好きだったボーイズラブ漫画家・佐倉ハイジ先生の作品は、エロいシーンもバッチリ含まれていました。
しかし、もし母が漫画の中身まで読んでいればアウトですが、表紙だけだったら「仲の良い男の子の友情物語」で片付くかもしれない。
一か八かの賭けに出た私は、あえて母に話を振ることにしました(←ほんとばか)。
私「あ、あのさぁ~。私の本棚、整理してくれたの?」
母『そうよ。あんた、あの漫画、男と男だったわよ』
(ちょwww先にジャブ打たれた件wwwww)
私「そ、そそうなんだよねぇ、友達から借りただけだから!」
母『あ、そう。いっぱいあったから集めてるのかと思った』
(……あ、集めてます)
結局、母にはしっかりバレました。が、特にお咎めなしで「捨てろ」とも言われませんでしたし、否定もされませんでした。ただ、「あんたが男と男が好きなのはわかった」とだけ言われました(爆笑)。オタクであることは元々知っていたので、特に驚かなかったそうです。
その後、私のボーイズラブブームは一年ほど続きましたが、三次元で好きな人ができたことで自然と足を洗いました。その程度の情熱だったのかもしれませんし、ただの厨二病だったとも思えます。母の寛大な心がなければ、逆にもっとハマって、きっと今ごろ私はもっとこじらせていたのかもしれないと、そう思っています。
もし将来、自分の子供が思春期を迎えて、オナネタを家でこっそり集めていたとしても。
そのオナネタを私が見つけたとしても。
相当ヤバイ性癖じゃなけりゃ、多めに見ようと誓いました。
お母さん、男と男がセックスしてる漫画を見ても、怒らないでくれて、ありがとう!!!! 死にたいくらい恥ずかしい思い出だけど、あの出来事のおかげで大人になれたよ私!!!!
■おはなちゃん/ オープンスケベ。4歳で初めて股をこすってから、性に目覚めた22歳。普段は女子大生、事務アルバイトをこなしながら日々性を楽しんでいる。おじさんキラーであり、現在24歳年上のおじさまとお付き合い中。
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