橋本の嫉妬心がむき出しになった“THE女vs女”なやりとりについて、視聴者からは「10歳も年下の子を僻むなんてみっともない」との苦言や、「お互いキャラ違うんだから妬まなくてもいいのに」などの指摘が。確かに“愛人キャラ”の橋本と、可愛らしい顔立ちでどちらかといえば“妹キャラ”な佐野では、ファン層も被ることがなさそうだ。
しかし、30代の女性が20代の女性の「若さ/可愛らしさ」に嫉妬する構図は、芸能界に限らず一般社会でも当然のものとされてしまっている。そこには、女性の若さ、そして若さゆえの美貌に大きな価値を持たせすぎている社会背景がある。このベタを利用した番組演出に沿って、橋本は佐野を糾弾するに至ったわけである。もし橋本が本当に自身の露出度の高すぎる衣装や愛人キャラに抵抗を感じているとしたら、若いタレントに「いいのは若いうちだけよ」と怨念をぶつけるよりも、自らのタレントとしての方向性について事務所と話し合い検討していくことが合理的である。ともあれ、橋本vs佐野のバトルを演出した同番組には、年齢を重ねても「パッとしない」女性タレントは笑いものにしていい、という暗黙の了解がにじみ出ていた。
ちなみに橋本は、放送終了後に自身のTwitterで「可愛い佐野ひなこちゃんを妬んでしまい、ファンの方々ごめんなさい ひなこちゃんとランチ会できたらいいな」と綴っており、実際には険悪な関係ではなさそうだ。
(シュガー乙子)
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