――めぐみさんは、いつから服用し始めたんですか?
め 大学生の時に、初めて飲みました。というのも、私、生理痛があまりにも重くて、大学で2回も倒れて、救急車で運ばれたんですよ。
ゆ えー! 危険!!
め 生理痛って、ただお腹や腰が痛いだけ、というイメージを持つ人もいるかと思うんですけど、私は意識を失って倒れて、その場でゲェゲェ吐き戻してしまったんです。でも、最初に運ばれた病院では「子宮に病気や異常はないし、ただの生理痛です」と帰されて、それからもしばらくは毎月、月経のたびにしんどい生活をしていました。2度めに倒れたとき、婦人科の医師に「あなたみたいな人こそピルを飲まないといけないんだよ」と言われて、飲み始めるようになりました。でも、先ほどおはなちゃんが話していたように、大学生にとって「1回の受診で1万円支払う」って、負担が大きくて……。今よりも自己管理能力の意識が低かったこともあって、病院には行ったり行かなかったり。薬が切れても貰いに行かなくて、数カ月飲まないこともありました。社会人になってしばらく経ち、25歳の時からは期間を空けずにきっちり受診し、服用するようにしています。だからちゃんと飲み始めてからは4年くらいかな。
ゆ ファボワールは1シート(28錠)いくらですか?
め 1シート2000円。私の病院は、血液検査の頻度が6カ月に一回なのですが、検査しなくて良い月は4シートを処方してもらって8000円で済みます。副作用は特に感じてないですが、以前、きちんとピルを飲んでいなかった時期に、彼氏とのセックスでコンドームが破れて、婦人科に駆け込んで緊急避妊薬(モーニングアフターピル)を処方してもらったことがあるんですね。そのときは、ものすごい吐き気に襲われて体調不良になりました。結局、吐いてしまったんですけど、薬を無駄にしたくないし妊娠したくなかったから、吐いたゲロを飲み戻しました。
――なかなかゲロって飲めるものではないですよ。病院で処方してもらったんですよね?
め そうです。通常のピルと違って、お金もめっちゃくちゃかかりました。3錠で1万5000円くらいでした。
ゆ 私もモーニングアフターピルを飲んだことあります。同じく3錠で1万5000円くらいしました。
――今は、1錠で済むモーニングアフターピルもあるようです。値段はさほど安くはなりませんが。よく、ピルを飲むと「巨乳になった」「肌がキレイになった」逆に「肌が荒れた」などと言われますが、そういった変化は感じますか?
め 私は、胸は大きくなりました。太ったのもあるかもしれないですし、10代後半と20代では体が変わってくるというのもあるので、一概にピルによる巨乳化とは言えませんけど。
ゆ 何も感じないです。副作用は人によるとしか言えないですよね。体質によって合う合わないがあるから、ひとくちにピルと言ってもいろいろな種類の薬が開発されているわけだし。私はピル服用以前は、生理前後のひどい眠気と倦怠感、それに排卵期間の排卵痛が強くてしんどく感じていたのですが、今は全部解消されました。1カ月、エブリデイ快適です。
「ナプキン買って」と言えなかった
――初潮の訪れは平均して10~15歳の間が多いそうです。そして閉経は45~55歳が多い。みなさんは何歳で初潮を迎えましたか?
お 小学校6年生で、夏の塾合宿の最中でした。中学受験をするために塾通いをしていたので、その塾の「ホテル勉強合宿」に参加して、10日間缶詰で勉強したんです。親元を離れて、朝から夜10時半まで勉強しまくるという内容で、本当につらくて、イヤでイヤでご飯も食べられないくらいで。帰りたくて泣いていたら、血が出て来て、生理がきちゃったんだとわかりました
――親がいない状況ですよね。どうしたんですか?
お うちの母は、私が小学5年生のときから、「いつ来るかわからないから、持っておきなさい」ってナプキンを用意して持たせてくれてたんです。つけ方も教えてくれていたので、わりとスムーズに初潮を受け入れられました。
ゆ いいお母さんだねー。
お でも、そんなにたくさんナプキン持っているわけじゃないし、お風呂も大浴場に行けないし。結局、同行していた保健の先生に相談して乗り切りました。合宿を終えて家に帰ったら、夕食がお祝いのお寿司でした(笑)。
め おお。うちは定番のお赤飯でした。すごいイヤでしたけど。